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この節ではレイアウトを調整する方法をいくつか学びます。

●文書レイアウトの調整

要素使用例
本文のサイズ幅の指定/変更\hsize=6.5in
\hsize=0.8\hsize
\advance \hsize by -2 cm
高さの指定/変更\vsize=8.9in
出力位置の調整縦方向\voffset=0.5cm (下に0.5cm ずらす)
\voffset=-3mm (上に3mmずらす)
横方向\hoffset=0.5cm (右に0.5cm ずらす)
\hoffset=-3mm (左に3mmずらす)
行間隔指定/変更\baselineskip=16pt
\baselineskip=1.5\baselineskip
デフォルト(12pt)に戻す\normalbaselines
ページ番号指定/変更\pageno=24
\advance\pageno by 10
出力しない\nopagenumbers
段落左端余白の増加\leftskip=20pt
(デフォールトは 0pt)
右端余白の増加\rightskip=4cm
(デフォールトは 0pt)
右端左端余白の増加\narrower
(\leftskip ・\rightskipを \parindent だけ増加)
先頭のインデント\parindent=1zw
(デフォールトは 20pt)
追加インデント\hangindent=2\parindent
(デフォールトは 0pt)
追加インデント行数\hangafter=3
(デフォールトは 1)
隣接段落の間隔\parskip=5pt plus 1pt
(5pt から 6pt で調節)
(デフォールトは 0pt plus 1pt)
長さの単位 (true を前につければ magnification の影響を受けない -- 例:16 true mm)
単位表記換算
ポイントpt1pt = 0.0351cm=0.351mm
センチメートルcm1cm = 28.54pt
ミリメートルmm1mm = 2.854pt
インチin1in = 72.27pt = 2.54cm
エムem大文字のMの幅(フォント依存)
エックスex小文字のxの高さ(フォント依存)
zwzw全角文字の幅(フォント依存)

\hangindent\hangafterの詳しい使い方は A Gentle Introduction to TeXの pp. 23 -- 24 を読んで下さい。

以上を利用した例:tex004.tex(S-JIS) -- tex004.dvi
\voffset=3cm
\hoffset=2cm
\hsize=10cm
\vsize=15cm
\pageno=123

\hrule height 4pt
\smallbreak
\noindent
上の線が文書の上端と幅(10cmを指定)を示しています。
垂直方向のオフセットが3cm、水平方向のオフセットが2cmです。

\bigbreak
{\hsize=0.7\hsize

\hrule height 4pt width \hsize
\smallbreak
\noindent
この段落は横幅を臨時に 0.7倍しています。
この段落は横幅を臨時に 0.7倍しています。
この段落は横幅を臨時に 0.7倍しています。
この段落は横幅を臨時に 0.7倍しています。
\par
} 

\smallbreak

{ % グループの開始
\leftskip=1cm \rightskip=2cm

\hrule height 4pt width \hsize

\smallbreak

この段落では臨時に左余白を1cm、右余白を2cm増やしています。
この段落では臨時に左余白を1cm、右余白を2cm増やしています。

\medbreak
\noindent
グループの終了前に段落を完成しておかないと、その段落の形は
グループの外のパラメータを使って処理されてしまいますので、
注意して下さい。
} % グループの終了

\medbreak

{
\narrower
\hrule height 4pt width \hsize
\smallbreak

\noindent
今度は $\backslash$narrower という命令を使ってみました。
左右ともに20ptインデントされています。引用文などをかくのに
便利です。

\narrower
\noindent
さらにもう一度  $\backslash$narrower を使ってみました。
左右ともに20ptインデントされています。
\par
}

\medbreak

\hrule height 4pt

\smallbreak
\noindent
最後に$\backslash$hangindentの使用例です:
\medbreak

\hangindent3cm
\noindent
この段落の最初の行はインデントされていませんが、続く行はみな3cmインデント
されています。必要ならば
$\backslash$hangafter 変数で、インデントしない行の数を指定できます。

\bigbreak
\hangindent=-5cm \hangafter=-3
\noindent
今度の段落は最初の3行のみが 5cm 右端からインデントされます。
3行目からは普通の長さを持ちます。その他にも段落の左下の部分や
右下の部分のインデントの指定も可能です。詳しくは、
解説書を勉強して下さい。

\medbreak
\noindent
ところでページ番号が 123 になっているのに気づきましたか?
\bye


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