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● FAQ

Questions

Answers

1. ページの先頭に空白をあけたい

ページの先頭では \vskip は効きません。 先頭に厚さ 0pt の、見えない hrule をひいて下さい。
%\vfill\eject
\hrule height 0pt depth 0pt
\vskip 3cm
または、本文で解説していませんが、\vglue というコマンドなら OK です。
%\vfill\eject
\vglue 3cm

2. overfullエラーの黒い四角を消したい

ファイルのはじめの方で次のように記述して、四角の幅を 0pt にして下さい。
\overfullrule = 0pt

3. 画像をはりつけたい

epsファイル, jpg ファイル, gif ファイルなどに対応した プレビューア・印刷ツールを使っていれば、 例えば以下のように \special 命令を使って画像をいれることができます。 詳しくはそのツールのマニュアルをご覧下さい。 TeX自身はこれに関知していません。
\vskip 6mm\hskip5mm\vbox{\special{epsfile=mogi.eps hscale=1 vscale=1}} 

\vskip 55mm

4. 図式を使いたい

Xy-pic パッケージをインストールして下さい。 次のような図式がかけるようになります:

5. パッケージはどこで入手

TUGの Software -- TeX Packages のページにいけばよいでしょう。

6. 実数全体の集合を表す記号はどうするの?

いわゆるBlackboard-Boldの大文字を使うには AMS-Font をインストールして下さい。 もしすでにインストール済みなら次のようにして使えます:
\input amssym.def
$\Bbb R$ は実数全体の集合を、 $\Bbb C$ は複素数全体の集合を表すものとする。
他にもドイツのひげ文字も $\frak G$ のようにして使えるようになります。 詳しくは amssym.def を直接ご覧下さい。 かわりに amssym.tex を読み込むと、さらに多くの記号が使えます。

7. ベクトルを太い文字で表したい

添字などでも使う場合は、まず AMS-Font をインストールして下さい。 もしすでにインストール済みなら次のようにして使えます:
\font\tencmmib=cmmib10
\font\sevencmmib=cmmib7
\font\fivecmmib=cmmib5
\newfam\cmmibfam
\textfont\cmmibfam=\tencmmib
\scriptfont\cmmibfam=\sevencmmib
\scriptscriptfont\cmmibfam=\fivecmmib
\def\mib#1{{\fam\cmmibfam\relax#1}}

$$
v + w = 0 \qquad \mib v + \mib w = {\bf 0} \qquad \vec v + \vec w = \vec 0
$$ 

8. ソースファイルをいくつかのファイルにわけたい

いくつもの節などにわかれている文書を作成するとき、 節ごとにソースファイルをわけるには次のようにします。 まず、中心となるファイルを次のようにつくります (ここでは仮に main.tex と名付けます):
main.tex
\input myownmacro.tex %%% 自分で使うマクロファイルの読み込み
%% 次にタイトルなどを記述
\centerline{\bbbgt フェルマーの定理の簡単な証明}
\medskip
\centerline{\bbgt 山田 太郎}
%%
\vskip 1cm
%%% 以下で節ごとのファイルを読み込む 
\input introduction.tex  %%% .tex は省略可能
\input section1.tex
\input section2.tex
%\input section3.tex
\input section4.tex
%\input references.tex
\bye
一時的に読み込みたくないところ(上の例では section3.tex と references.tex) は行頭に % を書いてコメントにします。 そして読み込まれるファイルは次のようにします:
section1.tex
% section1.tex 
\noindent
{\bgt\bbf 1. 準備}
\medbreak
........................................................
........................................................
........................................................
\bigbreak
\endinput
\endinput と書いておけば、 このファイルのここより後の部分は読み込まれません。
ただ、この方法ではひとつのセクションを編集していて、 何度もそれを TeX にかける時、若干不便です (特に emacs/mule の TeX メニューなどを使っている人にとって)。 main.tex でなく直接特定のファイルだけを TeX にかけたい場合は、 次のような 方法をとることもできます。まず、main.tex を次のように書きます:
main.tex(Ver2)
\input myownmacro.tex %%% 自分で使うマクロファイルの読み込み
%%% 次に以下の1行を挿入
\def\nameofpaper{フェルマー} %% dummy のコントロールシークエンス、{ } の中身はなんでもいい
%%% 後は同じ
%% 次にタイトルなどを記述
\centerline{\bbbgt フェルマーの定理の簡単な証明}
........
\input introduction
\input section1
\input section2
\input section3
\input section4
\input references
\bye
そして読み込まれる各ファイルは先頭と最後を次のように変更します:
section1.tex(Ver2)
% section1.tex 
\ifx\nameofpaper\undefined %%% もし main.tex が読まれていなければ
  \input myownmacro %%% 自分用のマクロファイルを読み込み、
  \def\endofsection{\par\vfill\supereject\end} %%% \endofsection = \bye と定義
\else %%% そうでなければ
  \def\endofsection{\endinput} %%% \endofsection = \endinput と定義
\fi
%%% 
\noindent
{\bgt\bbf 1. 準備}
\medbreak
........................................................
........................................................
........................................................
\bigbreak
%%% 最後の行を書き換える
\endofsection
%\endinput
これで、main.tex を tex にかけることもできるし、 個々のファイルのみを tex にかけることもできるようになります。 (fj.com.texhax の記事を参考にしました。)

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