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平面曲線の曲率

何回でも微分可能な曲線 p= p(t) (a≦t≦b)が与えられており、 常に |p(t)| > 0 と仮定します。
  1. 弧長パラメータ s を

        s(t) = ∫at|p(u)|du

    で定義します。
  2. この関数は単調増加なので、逆関数を持ちます。 それを t=t(s) と表します。
  3. t=t(s) を 代入することにより p を s の(ベクトル値)関数と思うことができます。 それを p(s) で表します。
  4. s による微分を ’(ダッシュ)で表します。p’(s), p”(s) などが計算できます。
  5. p’(s) は曲線pの進行方向の向きの単位接ベクトルです。e(s) とも表します。
  6. p’(s) を反時計回りに90度回転して得られるベクトル、つまり進行方向に対して 左向きの単位法線ベクトルをn(s) と表します。
  7. s に関する加速度ベクトルp”(s) は n(s) と平行で、 n(s) のスカラー倍になっています:p”(s)= κ(s) n(s)。 この κ(s) を曲線 p曲率といいます。


公式 κ(s) = det(p’(s), p”(s))


演習

以下の3つの曲線に対し、定義に基づいて曲率を計算しました:
  1. p(t)=(2t-1, 3t+5)  (2≦t≦4)
  2. p(t)=(3 cos t, 3 sin t)  (0≦t≦2π)
  3. p(t)=(et, 2et)  (1≦t≦2)

プリントを配布しました:pa02.pdf