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全単射やその逆写像に関する性質をまとめました:
f : A → B が全単射であるとき、その逆写像 f-1 :B → A が
   f-1(b)=a  ⇔ b=f(a)
で定まり、次が成り立つ:

  1. f-1 o f = IA
  2. f o f-1 = IB
  3. f-1 も全単射である。(小テスト)
  4. (f-1)-1=f



像と逆像

写像 f : X → Y が与えられているとします。
  1. 部分集合 A ⊂ X に対し、f(A)={f(x) | x ∈ A }と定めます。 これをfによるAの像といいます。
    f(A) は Yの部分集合です

  2. 部分集合 B ⊂ Y に対し、f-1(B)={x∈X | f(x) ∈ B }と定めます。 これをfによるAの逆像といいます。
    f-1(B) は Xの部分集合です



※ 注意
  1. 1の f(A) と要素 x に対する f(x) は、同じ記号を使っていますが、 別のものであると認識してください。
  2. 2のf-1 は、逆関数(逆写像)を表す f-1と 同じ記号ですが、別のものであると認識してください。
  3. 上の定義式は必ず覚えてください。
  4. 像や逆像がどの集合の部分集合かということも大事ですので、常に 意識してください。


演習

教科書 p.21 問題1.12 や プリント#3の[4](小テスト)などを解きました。