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ナビィの恋
1999年12月27日、「テアトル新宿」にて
「ナビィ」とは主人公のおばあさんの名前で、日本語式には「なべ(鍋)」になります。
このおばあさんと、その孫娘の、それぞれの三角関係がテーマです。
どうしても、おじいさんに感情移入してみてしまうので、
内容的にはとてもつらい部分があるんだけれど、
それを、おじいさんを演じる登川誠仁さんのしろうとっぽい名演技と、
沖縄のエネルギーが吹き飛ばしてしまいます。
《大琉球恋愛ミュージカル》ということで、音楽にあふれた映画です。
ミュージカルだからなのか、
それともこの島(粟国島)ではいつもそうなのか、わかりませんが、
ともかく島の人は年中唄をうたい、踊りを踊ってくらしているように
見えます。使われている唄の中では、
やはりよく知られている「十九の春」が印象に残り、
見終わってもしばらく頭の中をうずまいていました。
脚本は監督さんと奥さん(中江祐司さん・素子さん)の二人の手によるものです。
この素子さんは雑誌「シネマ・ジャーナル」に「南島映画通信」という
記事を岩野素子名義で連載しておられます。
Vol.47では「『ナビィの恋』をめぐって」と題して、
脚本家と監督の対談が掲載されています。おもしろいですよ。
劇場でも販売されていました。
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