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西洋鏡
2000年10月28日、東京国際映画祭「渋谷ジョイシネマ」にて
『太陽の少年』の夏雨君の主演第2作です。
ゲストとして来日予定でしたが、夏雨君がビザ申請手続きをぐずぐずしていて、
間に合わなくなり、この日は欠席でした。残念!!! 実は10月28日は、
夏雨くんの誕生日なんですよ! この日で24歳。
[Nov. 2, 2000] 結局、夏雨くんはなんとか来日できました(11/6まで)。
11月2日、11時40分からおよそ30分間
「シネマジャーナル」誌
によるインタビューが行われました。
下の方をご覧下さい。
この日、アン・フー監督はものすごく沢山取材を受けていました。
さて、映画のほうですが、久々に夏雨くんを大きいスクリーンで見ることができて
とてもうれしかったです。大人になってもいつまでも可愛いですね。
今回の弁髪頭もなかなか似合っています。
監督は胡安(アン・フー)さん。映画祭の資料によると、1955年生まれ(ぼくの一つ下!)、
1979年からアメリカ留学(おお、ぼくと同じ年!)ですごく親近感を覚えました。
すごくチャーミングな女性です。
人の心を掴むのが上手いと、ご自分でもおっしゃっています。
上映の前に監督さんの挨拶があり、上映後にも観客との質疑応答がありました。
ぼくの隣で観ていた
「シネマジャーナル」の
宮崎さんはしっかりメモをとっておられたので、きっと12月発売の
51号
に記事が出るでしょう。
さて、翌日10月29日の朝、監督の胡安さんとのインタビューが実現しました!!!
初めての経験でしたので、ここで簡単に報告したいと思います。
インタビューは「シネマジャーナル」誌の企画に、夏雨くんのファンのぼくが
便乗した形で行われました。
(事務局に申し込んだ時点では、夏雨くんのインタビューを主に考えていました。)
監督さんとのインタビューは29日の朝10時15分から30分間にわたってBUNKAMURAの映画祭事務局で行われました。(事務局の nankan さんにはいろいろお世話になりました!)
インタビューでは次のようなことばが強く印象に残りました
(メモや録音にもとづいた記述ではないので不正確かもしれません(^^;):
- 自分を木に例えたとすると、ニューヨークに住んでいる私の伸ばす「枝」や「葉」は
国際的な光やフレッシュな空気を吸収しています。しかし、私は大人になるまで
中国で育ち中国の文化は自分の体に深く入り込んでおり、「根」はあくまでも中国なのです。
-
(夏雨くんが留学して監督か製作か勉強したいと言っていることに関して、
監督の影響がかなりあるのか?という質問に対して)
それも部分的にあるかもしれませんが、むしろ、彼自身が私の場合と同様に、
中国の社会にぴったりはまれない、というのが一番大きな理由だろうと思います。
- 夏雨くんの英語はかなり上手です。映画では、文法的に破綻のある英語を、
しかも英語圏の観客によく理解できるように喋ってくれました。
これはこちらの意図によく沿ったものでした。
-
(多くのベテラン俳優が出演していることに関して質問されて)
私は彼らと知り合いであったわけではありませんが、今回、
ものすごくたくさん話をして出演して貰うことができました。
私のことばには説得力があるんですよ(^^)
詳しい内容は2000年12月発売予定の
「シネマジャーナル」51号をご覧下さい。
インタビューに参加されたTさんから胡安監督の写真をいただきました。
ご本人のHPを準備中とのことで、
開設までの間こちらに掲載することを許可していただきました。
上の2枚は上映時の舞台挨拶、下の2枚はインタビューの時のものです。
上でも書きましたが、11月2日に
「シネマジャーナル」誌
による夏雨君インタビューが行われました。
夏雨君は想像通りの好青年でした。握手しちゃいましたよ(^^)。
今回はプレスルームでの取材でしたので、画像が暗くてすみません。
インタビューより:
- (この映画にでることになったきっかけを訊かれて)
最初プロデューサから電話があって、まず脚本を読んで興味を持った。
監督はその時アメリカにいたので、長距離電話で何度も話をし、出演を決意した。
- (監督の印象を訊かれて)
初対面の時、監督は枕をおみやげにくれた。
それは透明なビニールでできていて中に色んな色の羽毛がはいっていた。
監督はその枕をぼくに手渡し「今回の映画はこういうものだ!」と言った。
それを聞いて、映画の意図・方向性がはっきりわかり、
この人がとても賢い人だということが分かった。
(全然ぴんとこない取材陣にもう少し詳しい説明を求められて)
最初に思ったのは色がとても鮮やかだな、ということだった。
透明なのでくるくるまわすとその鮮やかな色がはっきり見えるときと、
それから一部すりガラスのように透明でない部分があって、そこにくると
鮮やかな色がちょっと隠れて見えなくなる。
この映画にもそれと共通点があって、現代的なシャープなイメージの部分と、
古い時代の曖昧模糊とした部分がある。
(この監督さん、人の心を掴むのがほんとにうまいですネ。)
- (主人公が中国で初めて映画を撮った人だということには興味を持ったか?と訊かれて)
テーマ自身にも興味を持ったが、この人物にも興味を持った。
昔のしきたりにがんじがらめになっている時代の中で、
彼には理想があって、しかもそれを追い求めていく力があった。
ちょうど例えて言えば、彼の前にはガラスがあって、その向こうに綺麗な景色がたくさん見えるのに
いつもそのガラスにぶちあたって前に進むことの出来ない状態なのに、
理想を追い求めていった、その主人公の性格にひかれた。
(夏雨くんと主人公には重なる部分が多いのか?と訊かれて)
似ている部分もあるが、大きな違いもあって、それは、
自分にはぶつかるガラスがないことだ。
……というのが最初のあたりです。続きはぜひ
シネマジャーナル51号
でお読み下さい。
雑誌に掲載されない部分はこちらで紹介する予定です。
物足りない人のために、夏雨くんの写真をもう少し置いておきます:
先日購入した『西洋鏡』VCDのケース等の写真です:
関連リンク
- 10月30日にオーチャードホールでご覧になったOKA Mamikoさんの
鑑賞記録および
ティーチイン記録
- やはり10月30日にご覧になったmo-saitoさんの
レポート
- 10月28日にしっかり胡安監督のサインをもらった夫馬信一さんの
レビュー
- ミワさんの
感想
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