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高崎映画祭
2002年3月21日〜
今年もまた高崎映画祭に行って来ました。
観たいと思っていて観ることができなかった映画をまとめて観ることができるので
とてもうれしいです。ちょっと交通が不便なのが玉に瑕ですが、
ローカル線の旅もまた楽しいものです。
GO
(2002/3/21, 高崎市文化会館 -- 高崎映画祭):
タイトルのでるまでの部分が、すごく勢いがあってよかったと思います。
おぉっ、すごい、と思いました。そのあとドラマ部分は、なんかいかにも
日本映画というテンポになってしまいましたが、それはそれで悪くなかったです。
でもあのスピードのまま最後までつっ走ったらどんな映画になったかな?
と考えてしまいました。
印象に残ったのは両親です。警察の取り調べ室での様子、そして、そのあと
部屋をでてからの様子、これは笑ってしまいます。笑えたと言えば、
やはり公園での父子対決シーンもそうです。でもその中に、父親の息子への
愛情がすごくでていて泣かせます。
物足りなかったのは、日本人の在日朝鮮人・韓国人に対する態度というのが、
紋切り型以上のものではなかったこと。ガールフレンドの心の動きとかも
もっと描いてあるとよかったかな。でもこの映画のテーマはそこには
ないのだと思ってしまえば、映画の流れをスムーズにするためには
この程度でよかったのかも。
なお、この映画だけは立見がでる程の込みようでした。さすが窪塚、人気がありますね。
贅沢な骨
(2002/3/21, 高崎市文化会館 -- 高崎映画祭):
なんか不思議な雰囲気の映画でした。ちょっと眠たくて、主人公の女性が
口をぱくぱくするのだけが妙に頭にこびりついてしまいました。
最初、嫌いなタイプだな、と思ったのですが、
そのぱくぱくをずーっと見ているうちに、けっこうはまってしまいました。
魅力的な女優さんに出会えただけで、十分満足しました。
金魚をいれたミキサーにスイッチをいれるのは幻想シーンであるにしても、
やってほしくなかったです。痛かった。
EUREKA(ユリイカ)
(2002/3/21, 高崎市文化会館 -- 高崎映画祭):
ぼくの感受性が低いのかもしれないのですが、主人公がなにに苦しんでいるのか、
さっぱり伝わってきませんでした。もし僕があの運転手なら、犯人とふたりで
バスの外にでたあと、自分以外の人質(子どもも含めて)を助けるために
なにかができるかどうか考えたであろうし、もし勇気がなくそれを
実行できなかったとしたら、あとで一番悔やむのはそのことだろうと思うのです。
主人公が、行くところがないからといって子どもたちのところへ行くという発想も
よくわかりません。××を□□に△△させたあと、そのまま旅を続けるというのも
信じられない…。さらに、なぜ○○が最後声を出せるようになったのか、
それもよくわからない…。海に浸かったり高いところに登るといいの?
へんな咳をしてたけど、あのままほうってたら絶対××を待ってるまに
死んじゃうんじゃないかな。個人的な感想ですが、職場の同僚の女性も可哀相すぎる。
大体彼女送ってもらったあと、なぜ外へでかけたんだろうか…。
どうしてあんなことに。
まさか実はあれだけは◎◎が■■だとか…ってことはないでしょうね。
一番よかったのは、離れていた妻に離婚届けを渡すために会いにゆき話をするシーン。
特に別れる場面。ここはすごくよくわかる。
(これから主人公がどう生きて行きたいかがわかるのはこのシーンくらい?
ただそれが必ずしも兄弟の家に住むこととむすびつくようには表現されていないと感じた。)
あと、壁(など)をコンコンとたたくシーンもちょっとよかったかな。
色々書きましたが、でも、面白い映画でしたよ。ただゆったり話がすすむので、
余計な事を色々考えてしまうんでしょうね。
(それにしても一体なにが「EUREKA」なの?)