新宿梁山泊・第24回公演「千年の孤独」
作:鄭義信 演出:金盾進
1999年7月18日新宿紀伊國屋ホールで観ました。
初めて見ましたので、構造が分かりにくかったです。
過去と現代が交互に出てくるのですが、ぼうっとしていたので、
ほとんど最後になるまでそれに気付きませんでした。
主人公の女性が川の向こう(=朝鮮半島)から来たらしいということは
その父親の万歳で暗示されてはいましたが、耳のやけどのことや彼女の過去の
ことなど、なにもわからないまま話が進むので、話が「進む」というより
話が「繰り返される」だけの印象を受けました(だから途中やや退屈になる)。
またそのせいで彼女の気持ちがよくわからず、あまり盛り上がれません。
非常にわかりやすかったのは、砂金をさがす男と「ベサメ・ムーチョ」の女でした。
彼らの行動や気持ちはすごくわかりやすく、感情移入しやすかったです。
一般の役者の演技は、なにかをなぞっているような感じで迫力が不足していました。
また「ベサメ・ムーチョ」のシーンで、男たちがもっとたくましいとよかったと思います。体の貧弱な人が多かったですね(ヒトのことはいえませんが)。
ただ、舞台は非常に美しかったです。
もう1回見たいな、と思わせる芝居でした。
2回目は、よくわかってもっと楽しめそうな気がします。
なお、会場ではCDが売られており、安保由夫作曲の歌が集められていました。
なかなか良かったです。開場前にロビーで実演しながら販売・宣伝していました。
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