[目次]
幾何学II
■いろいろな図形(1)
最初に位相に関する基本的な事項を復習した後、正方形から新しい図形を作る方法について学びました。とりあげたものはシリンダー(アニュラス) A とメビウスの帯(MB)でした。
これらは、正方形 I2={ (x,y)| 0≦x≦1, 0≦y≦1 }において、 垂直な2辺を貼り合わせることによって得られます:
円柱(シリンダー)
円環(アニュラス) Aメビウスの帯 MB
幾何学演習II
■三角形における重心座標(1)
三角形における「重心座標」について学びました。
平面の線分AB上の点Pに対する次のような公式(高校で学ぶ)を復習しました。 ただし、sA, sB は各線分の長さを表します。
平面の三角形ABCの中の点Pに対する次のような公式を紹介しました。 ただし、sA, sB, sC は各小三角形の面積を表します。
関連して、チェバの定理を紹介しました。
三角形ABCの中の点Pに対し、
とおきます。このとき次が成り立ちます:
- α=sA/(sA+sB+sC)
- β=sB/(sA+sB+sC)
- γ=sC/(sA+sB+sC)
- α+β+γ=1
- 0≦α≦1, 0≦β≦1, 0≦γ≦1
- = α + β + γ
(α, β, γ)のことを△ABCにおけるPの重心座標と呼びます。課題:三角形の重心、外心、内心、垂心の重心座標を求めよ(頂角や辺の長さを使ってかまいません)。
これは次週黒板でやってもらいます。