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数列の収束

数列の収束

数列{an}が実数 a に収束するとは、次のいずれか(実はすべて同値)が なりたつことをいいます。 その時々で、一番都合のよいものを使って下さい。

具体例: an=(1/2)n で与えられる数列は 0 に収束する。
証明:ε>0 を任意にとる。

(ここは答案の一部ではありません。)
考え方:
不等式 |an−0|<εを解いてみます。
   |(1/2)n|<ε
   log2 (1/2)n < log2 ε
   -n < log2 ε
   n > - log2 ε

- log2 ε より大きい自然数 n0 をとる。 Nは上に有界でないから、そのようなn0 は必ず存在する。
n≧n0とすると、
   n > - log2 ε
 ∴ -n < log2 ε
 ∴ log2 (1/2)n < log2 ε
 ∴ |(1/2)n - 0|<ε
よって (1/2)n は 0 に収束する。(証明終わり)

講義では、「はさみうちの原理」、数列の和や積などについても話をしました。


演習



2に追加して、

2’:1/√(n) → 0 の証明
2”:n/(1+n) → 1 の証明
を出題しました。