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限定命題(続き)/ 集合と要素
限定命題で変数が複数の場合
■限定命題(続き)
∀x, y( P(x, y) )
∃x, y( P(x, y) )
のような書き方を許すことにしました。
限定命題の否定に関する基本公式を学びました:
■集合
¬(∀x( P(x) ))≡∃x( ¬P(x) )
¬(∃x( P(x) ))≡∀x( ¬P(x) )
集合や要素(元)の概念、および∈∋などの記号について学びました。 また自然数の集合をNで表すことにしました。
次に、次のような簡略化した書き方も許すことにしました。
∀x( x∈A ⇒ P(x) )≡ ∀x∈A( P(x) )「Aの任意の元 x に対し, P(x) が成り立つ」
∃x( x∈A ∧ P(x) )≡ ∃x∈A( P(x) )「P(x) が成り立つような Aの元x が存在する」
この書き方で、次の公式が成り立つことを示しました(演習)。
¬(∀x∈A( P(x) ))≡∃x∈A( ¬P(x) )
¬(∃x∈A( P(x) ))≡∀x∈A( ¬P(x) )
演習
宿題:
次のおのおのを∀または∃を用いて表しなさい。
(a) 任意の自然数 n に対して, 1/n は正の数である。
(b) 任意の自然数 n に対して, n2+ n は偶数である。