[TOP] [2004] [2005] [2006] [2007] [2008] [2009] :::[blog]

こんなものがありました・2009

米子の商店街 札幌のアート 劇団花吹雪@新開地劇場 京橋―犬島アートツアー 劇団花吹雪@四国健康村 ミュンスター 直島 倉敷・高松・児島 吉備路 高松・四国村 大阪旅行 3月の東京・大阪 3月の天神山文化プラザ 丸亀 Part 2 鳥取旅行 明誠学院高校・卒業制作展 香川の美術館 1月の連休[福岡・大阪]
Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS

9月19日、学校の仕事で米子に行って来ました。 用事は一時過ぎには終わったので、街をぶらぶらしてみました。 駅前の道を駅に向かって歩いていたらアーケード街が見えるではありませんか。 これは面白そう……と思って、そのあたりを探検することに決定!

その東西に延びるアーケード街は「元町サンロード商店街」といいます (左一番上の写真 ただしこれは東の方から撮ったもの)。 土曜日なのになぜか閉まっている店が多いんですよ〜。 米子は土曜日が休みの店が多いのでしょうか……。それともいつもこうなのでしょうか……。

ずっと歩いていくと広場が出来ていて、その奥に列車が一両(列になってないか…… なんと表現したらいいんでしょう)置いてあるんです。 近寄って見ると「日本に現存する最古の客車」と書いてあります。 最古! これは撮っておかなければ! ということで何枚か撮影しました。 写真は下の「米子のシャッター街 写真集」を見てください。

サンロードを歩いて行くと、今度は南北に延びるアーケード街があります。 こちらを「本通り商店街」と呼ぶようです。 この本通り商店街がさらに細かく分かれていて、このサンロードとぶつかるあたりは 「法勝寺町商店街」というみたいです。アーケードになっているんですが、 左の二枚目の写真のようにアーケードの天井が無くなって空が見えます。 写真集の方のこの写真にあるように、 アーケードが撤去されるのだそうです。 取り払って明るくしよう! ということらしいですね。

ずっと北上し、アーケードがなくなるところまで歩きました。 途中、けっこう賑やかなところもありましたが、やはりシャッター通りです。 閉まっている店の前で野菜や手芸品など売っているおばあさんがたくさんいました。 サンロードもそうなのですが、シャッターに絵が描いてある店がけっこうあるんです (写真3枚目)。 これがなかなか面白い! それに古く趣のある店構えの店もけっこうあります。 また商店街からはいった横丁にも面白いところがいっぱい。 なかなか味わいのある街です。途中美術館の方を寄り道したりしました。 一番下の写真は美術館のそばの公園にあったものです。 1988年の米子彫刻シンポジウムのときに設置された「星の船―まずは今、ここに来たりて―」 というタイトルの山谷圭司さんの作品です。

色んなお店の写真などを撮りましたので、下の写真集をご覧下さい。

法勝寺町に「油屋書店」という古書店があって、いい雰囲気だったので入ってみました。 和歌・短歌関係で2冊よさそうな本がありました。 一冊は「あなたと読む恋の歌百首」(俵万智・朝日新聞社)、もう一冊は 「女歌の系譜」(馬場あき子・朝日選書)。 迷ったのですが、読みやすそうな俵万智さんの本だけ購入。 両方買っとけばよかったかな……。

(2009.9.19)

Highslide JS
まるで嵐の海のよう! 外にもザブザブとあふれてきます。
Highslide JS
外のプールにあふれ出た水が縁の高さまでくると、波は穏やかになりました。
Highslide JS
水がどんどん排水されたあとは、霧やアーチ噴射を楽しみました。
Highslide JS
まるでモンゴルの草原にいるみたいです☆
Highslide JS
夜の「海の噴水」。『ビッグワン』は巨大です!
Highslide JS
『ビッグウェーブ』もライトアップされると雰囲気が変わります。
Highslide JS
8月8日は、「アルテピアッツァ美唄」で安田侃さんの世界を堪能しました。座りたくなるでしょ?
Highslide JS
へこみ具合と飛び出し具合が何とも言えない心地よさです。
Highslide JS
みんなこれにまたがってました。観てよし、触ってよし、座ってよし(笑)。
Highslide JS
外側はノミで荒く仕上げてあって、内側はツルツルになってます。大理石です。
Highslide JS
これも座りたくなりますね〜。遠くにも黒い作品が見えます。
Highslide JS
昔小学校だった建物の2階です。
Highslide JS
9日は、石山緑地に行きました。ここは昔石切場だったところです。
Highslide JS
遊園地みたいかな?
Highslide JS
石切場跡は柵で囲まれています。
Highslide JS
「ネガティブ・マウンド」という作品です。まるで遺跡のようです。
Highslide JS
「午後の丘」という作品です。石切場から切り出されたみたいに石がころがっています。
Highslide JS
「ネガティブ・マウンド」っていうのは、つまり、まあ、くぼみっていうことですね。

北海道大学クラーク会館で開催されたトポロジーシンポジウムに参加するついでに、 札幌やその周辺のアート巡りをしてきました。

札幌に着いたのは8月7日。ホテルにチェックインして、早速 モエレ沼公園に向かいました。 モエレ沼公園はイサム・ノグチが基本設計をして作られた公園です。元は、ゴミ処理場でした。 2005年に正式オープンされた新しい公園です。ぼくは2004年9月にこの公園を訪れ、 その素晴らしさに圧倒されました。今回、また来れたことがとても嬉しいです。

地下鉄とバスを乗り継いで(札幌では乗り継ぎ割引があるんですね〜)、 公園に到着したのは4時半頃。 すでにはじまっていた「海の噴水」のショーに駆けつけました。最初の「ビッグワン」という 25メートルの高さに達する水の噴射は見逃しましたが、 その後の「ビッグウェーブ」から観ることが出来ました。 まるで嵐の海のようなダイナミックさに感激!  その後の、うねるような水の動きもたまりません。 噴水の変化の様子は、下の「札幌写真集」のリンクをたどって観てください。 またネット上には、動画もいっぱい見つかります。 例えばYouTubeのこれ:
http://www.youtube.com/watch?v=9Tu33On2cxI&feature=fvw

夜の回(7:15〜7:55)も観ることにし、のんびりと公園内を散策しました。 「内地」とは違って、ほんとうに空気が爽やかでした。 十分時間があるかと思いましたが、あまりにも広いので、結局全部見ないうちに、 噴水の時間になってしまいました! ここには一日いてもいいくらいです。 夜のライトアップされたショーも素晴らしかったです。 大満足の初日でした。

翌日は、8時発の特急スーパーカムイ5号に乗って美唄まで行き、 そこからバスで「アルテピアッツア美唄」に行きました。 廃校になった小学校の跡です。建物(通常の校舎だったギャラリーと体育館だったアートスペース、 そして新しく作ったように見えるカフェ・アルテ)の中や野外に 彫刻家・安田侃さんの作品が展示されています。 (美唄駅にも作品がありました!) 安田さんの作品は一度観たらわすれられない、柔らかさと優しさをもっています。 札幌駅JRタワーの西コンコースにも白い彫刻があって、待ち合わせ場所になっているので、 ご覧になった方も多いことでしょう。 >> JR タワー・公式サイトのアート・ガイド

大理石で出来た作品はさわるととても気持ちがいいんです。だれでも、触ったり、乗ったり、 座ったりしたくなる……そんな作品なんです。 そして、ただぼうっと観ているだけでも、穏やかな気持ちになれます。 アート・スペースの2階では、安田さんを紹介するNHKの番組の録画が自由に観れるようになっていました。 一番面白かったのは、安田さんが住んでいるイタリアの石切場(ピエトロサンタ)の風景です。 ミケランジェロもここの石を使ったのだそうです。山が全部、大理石です。 直方体に石を切り出す様子は、見ていてなんだか不思議な気持ちになりました。

屋外の作品は思わぬ所に隠すようにして置いてあるものもあります。 ギャラリーで折りたたみ式ガイドマップを買って、落ちこぼしのないように歩くのもいいけれど、 直感に頼って歩き回るのもなかなか面白いです。 カフェのトイレにある絵も素敵でした。

「涼みに来た」とおっしゃる地元のご夫婦とお話しをしたのですが、 木立の中を通っていったところにある「ひとつはふたつ」のあたりは、 昨年は立ち入り禁止になっていたそうです。 というのもヒグマが出没したのだとか……。 ひぇ〜っ、ヒグマ! 吉村昭の『羆嵐』はこわかった〜。 絶対出会いたくないです(^^;

今回はちょうど「森山大道写真展」もやっていたので、それも観て来ました。 30年以上前の北海道を撮った(録った!)写真群です。 懐かしい風景ではあるんですが、さすが北海道! 広さを感じました。

今回は午後2時にシンポジウムが北大で始まるので、昼過ぎのバスで帰ってきましたが、 ず〜っといたい場所でした。絶対また来ます。 この場所を紹介してくださったYさんに感謝☆します。

ところで、美唄駅からの往復のバスから家々を観ていると、こちらでは暖房に灯油を使うんですね〜。 どの家にもひとつかふたつ、大きな灯油タンクがあって、管が家に延びていました。 今回は夏の旅で、快適だったんですが、冬はやっぱり厳しいのでしょうね〜。

10日の日曜日も、頑張って早起きして、今度は 「石山緑地」 に行って来ました。 地下鉄南北線の終点・真駒内からバスに乗り、5つめのバス停でおりたら、徒歩ですぐです。 「モエレ沼公園」も「アルテピアッツア美唄」もそうでしたが、ここも単なる公園なので 入場料などはいりません。いつでも自由に入れます(駐車場は使用時間の制限があります)。 昔、石切場だったところを5人のアーティスト (國松明日香、永野光一、松隈康夫、丸山隆、山谷圭司)のグループ CINQ (サンク) がデザインして、不思議な空間が作られました。まあ、ともかく写真を観てください。

北ブロックと南ブロックにわかれていて、北ブロックは普通の公園です。 南ブロックの入り口「呼吸する門」をはいると、目の下にスパイラル状の水の広場が広がっています。 ぼくたちが行ったときは時間が早かったので誰も遊んでいませんでしたが、帰る頃には たくさんの親子連れが楽しそうに遊んでいました。子どもは水が大好きですね!

中央にある「ネガティブ・マウンド」は、地面を掘って、階段状にし、真ん中に アーチ状の石を配したものです。ちょうどアマチュアのミュージシャンの プロモーション・ビデオの撮影が行われていました。 これがなかなか面白かったです。 「サラエバ・ジュレ」というグループだと聞こえたのですが、正しく聞き取れたかどうか 自信がありません。2ヶ月ぐらいしたらYouTubeに載せたいとおっしゃっていたので、 ぜひぜひ観てみたいです。もし、正確なグループ名をご存じの方がおられましたら、 教えてください。

なにしろここは石切場でしたから、ちょうど前日にビデオで観た石切場と同じように、 四角く石が切り出されたあとがいっぱい残っています。 これ自体が、不思議な雰囲気を醸し出しています。さらに、その上の部分が、 雨風で風化して(?)奇妙な形にとがっていたりするんです。 ここの石はとても柔らかいのだそうです。 ビデオ撮影が続いていたので、「午後の丘」に進みました。 なにがどう「午後の丘」なのかよくわかりませんが、あたかも石がくりぬかれたかのように、 壁に穴があき、石が地面にゴロゴロ転がっています。切り出された石にサイコロ状に線が ひかれているので、小さい立方体をつないだものかと思う方があるかもしれませんが、 そうではなくて、それぞれの塊はひとつながりのようです。 面白い!! 

5人のアーティストのひとりであった丸山隆さんはその後、 亡くなられたようですね。ぼくとほぼ同い年らしい……。残念。

この「石山緑地」も、アート好きの方には絶対オススメです。美術館で観るよりも、 こういう特殊な空間で観る方が、はるかに気持ちがいいです。

もっと写真がありますので、こちらもぜひどうぞ: 札幌写真集 2009年8月

(2009.8.12)

Highslide JS
Highslide JS

7月は、19日・20日・26日の三日間、新開地劇場に花吹雪の公演を観に行ってきました。 新開地劇場はほんとにいい劇場です。設備だけじゃなく、お客も面白い人たちがいっぱい!  ガールフレンドまで出来てしまいました(笑)。 12月の最初の週末にもお会いしましょうと約束したんです。 お会いできるかな?  画像は大量にあるので別ページに置きました: 花吹雪@新開地劇場 7月

左の上は、春之丞さんのお誕生日公演のときにファンから贈られた2枚の絵です。 写真じゃなくて、絵なんですよ! すごいですね! その下は春之丞さんです。色っぽいですねぇ。 下は、新開地にあるモニュメントとその片割れ(?)です。

Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS

(2009.8.5)

Highslide JS
クルーザーからの景色。
Highslide JS
犬島見学。
Highslide JS
犬島見学。

7月5日、島会主催の「京橋―犬島アートツアー」に参加しました。 京橋朝市の会場が集合場所です。 なんと、抽選で、クルーザーで直接京橋から犬島へいく6人の一人に選ばれてしまいました。 左一番上の写真がその船で撮ったものです。バックに見えるのは児島半島へ架かっている橋です。

犬島では二グループに分かれました。我々は、先に、村の見学です。 直島のような「家プロジェクト」が開始されていて、その場所もいくつか見ることができました。 来年にはできるのでしょうか。とても楽しみです。 ガイドしてくださったのは青地大輔さん。 2007年の出石百貨街で素敵な鯉を泳がせてくださった方です。 お目にかかれてとても嬉しかったです。思わず、携帯に入れていた鯉の画像をお見せしてしまいました。 しばらくの間待ち受け画面に使っていたんです! 「犬島時間」のお世話もしておられます。 9月には倉敷での展覧会に参加されるようなので、ぜひ見に行きたいと思っています。

三枚目の写真は「家プロジェクト」の予定地のひとつです。 向こうから写真を撮っているのは山陽新聞の記者の方。7月6日の朝刊に記事が載っていました!

下の3枚は「犬島アートプロジェクト・精錬所」の写真です。 昔精錬所があったところが美術館になっています。

Highslide JS
精錬所。
Highslide JS
精錬所。
Highslide JS
精錬所。

他にもたくさん写真をとりましたので、ご覧下さい:犬島写真集

(2009.7.6)

Highslide JS
桜春之丞さん。

6月27日(土)に、四国健康村で劇団花吹雪を観て来ました。 昼の部だけの観劇です。第一部の芝居は「浪花の伊達男」。第二部は舞踊ショーで、ラストは 桑田佳祐の「東京」でした。この「東京」がクールでスタイリッシュ!  宝塚の舞台を見ているようでした。ツボにはまりました。再現するわけには行きませんが、 別ページの写真集で、様子を想像してみてください。左は、「東京」での春之丞さんです。 美しかったです。

花吹雪写真集(四国健康村)

話は飛ぶんですが、「東京」を聴いていると、郷ひろみの「追憶の嵐」 (作詞:阿木耀子 作・編曲:筒美京平、昔「アポロンの恋人」というLPを買ったんですが、 その一曲目にはいっています)を思い出してしまいました。 その出だしの部分と雰囲気がすごく似てるんです。 「追憶の嵐」のほうが少しテンポが速いし、途中から雰囲気が変わってしまうのですが、 「東京」は退廃的な雰囲気が最後まで続いてくれます。どちらがいいというわけではなくて、 どっちもぼくのツボにはまってます。

(2009.6.28)

Highslide JS
ここ専用の車なのでしょうか。奥はミュンスター大学数学科の建物です。
Highslide JS
湖に浮かぶ折り鶴!
Highslide JS
「観音の百の手」
Highslide JS
女性上位!
Highslide JS
大聖堂。砂岩で出来ています。
Highslide JS
砂で出来たミニ大聖堂☆

ミュンスター大学で開催された Geometry and Topology に出席してきました。 参加者は二百人を超える大きな集会でした。毎日6時ぐらいまで講演がありましたが、 日が暮れ始めるのは9時過ぎてからなので、毎日、街を歩き回ってきました。

左、一番上が、ミュンスター大学数学科の建物です。 手前に路上駐車されている車が建物とマッチしていて面白かったです。 わざと合わせたのでしょうか。

その下は街にある湖の写真です。なぜか、折り鶴が浮かんでいました。 多分、鳥のエサ場です。

さて、ミュンスターという街は彫刻の街です。 10年に一度、彫刻フェスティバルも開催されます。最後が2007年でしたので、 次はまだまだ先ですね。いくつかの彫刻はフェスティバルが終わっても、街に残されます。 そういったものをいくつか写真に撮ってきました。 三番目の写真は「観音の百の手」です。「千手観音」みたいなものでしょうか。 その下は「Die Überfrau」という巨大な作品(女性の姿をしている)の右足のくるぶしの 部分です。本体自体の写真や、その他の写真などを別ページに集めましたので、どうぞ、 そちらもご覧ください:


ミュンスター写真集

ミュンスターの中心に大聖堂が建っています。 砂岩で出来ている部分はとても明るい色で綺麗です。左の写真をご覧ください。 その近所の画廊で、お土産用のミニチュア大聖堂を売っていました。 可愛かったので、一番小さい、砂でできたものをひとつ買ってきました。 玄関に飾っています(一番下の写真)。 気に入っています。

(2009.6.17)

Highslide JS
フェリーから見た直島。
Highslide JS
「南寺」入り口。ぐるっと奥から右へ廻る。
Highslide JS
「護王神社」
Highslide JS
「石橋」の蔵。中には滝の絵があります。蔵の下部の小さな穴から流れてきた水が、石橋の下を流れるという想定だそうです。
Highslide JS
「はいしゃ」
Highslide JS
黄色い「南瓜」。
Highslide JS
「三枚の正方形」。
Highslide JS
杉本博司の写真
Highslide JS
「見えて/見えず 知って/知れず (Seen / Unseen Known / Unknown)」の格納してある場所。
Highslide JS
「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」
Highslide JS
赤い「南瓜」。見えている手は知らない人のです。
Highslide JS
赤い「南瓜」の内部。

Qayum Khan 氏がアメリカに帰った後、今度は妻の友達Hさんが埼玉から遊びに来られました。 21日には、妻とふたりで鬼ノ城ハイキングを楽しみ、22日には閑谷学校や伊部などに行かれました。 23日は土曜日でしたので、ぼくも一緒に、直島のアートを楽しんで来ました。

ベネッセ アートサイト直島(公式サイト)
素顔の直島(直島町観光協会のサイト)

JRで宇野へ行き、そこからフェリーで直島へ。直島に着くと、 町営バスが接続しているのでそれに乗りました。最初に「家プロジェクト」のある本村を通り、 そのあとベネッセ・ハウス経由で「地中美術館」まで行くようになっています。 とりあえず、「家プロジェクト」を観ようじゃないか、ということで農協のところで下車。 バスの中で妻の隣に座った方が「家プロジェクト」で仕事をしておられる方で、 親切にも、ここから廻るといいですよ、と「南寺」まで連れて行ってくださいました。 ちょうど10時から開くということで、タイミングもぴったりでした。

で、この最初の「南寺」(左の写真2枚目)がすっごく良かったんです。 なんとも言えない不思議な体験をすることができました。 未体験の方もおられると思うので、ここでは一切説明しません。ぜひぜひ、 直島におでかけになって、ご自分で体験してみてください! 時間は15分ぐらいです。

次に「角屋」に行ってみました。これは昔の建物の中を使っています。 ベネッセのサイトで写真を見て、とても綺麗だと思っていましたが、 写真だと「光」がにじんでしまうので、実物はちょっと雰囲気が異なっています。 もっとくっきりと綺麗です! ここも、とても落ち着ける場所でした。いつまでも座って観ていたかったですが、 他にもお客さんが来られるので、それほど長居はできませんでした。

次にいったのが「護王神社」(3枚目)。 杉本博司さんの作品です。 なぜか、最近、縁がありますね〜。 まず目につくのは敷き詰められた白い石。ひとつひとつはけっこう大きいんですよ。 そして、正面に見える階段。なんとこの階段が光学ガラスでできているんです。 近寄って見るととても綺麗です。そして、驚くのは、なんと地下に「古墳」が作ってあるんです。 一度に3人ずつしか入ることができません。懐中電灯を渡されて、少し離れたところで、 前の人が出てくるのを待って、入ります。入り口はとても狭いです(別ページにその 入り口を上から撮影した写真を載せましたのでご覧ください)。 中は真っ暗かと思いきや、なんと上で見えたガラスの階段が地下にまで延びているんです。 そこから入ってくる光の美しいこと! そういえば、「南寺」も「角屋」も、 そしてここも皆、「闇」と「光」を巧みに配した作品です。素晴らしい!

次に行ったのが「ラウンジ&アーカイブ」。色んな情報を貰えます。 関連書籍もたくさん、売っていました。

その近くにあるのが「碁会所」。元は本当に碁会所があったそうですが、今の建物は ごく最近のもの。左右対称な形になっています。畳の上に撒かれているのが、 なんと木でできた椿の花! まるで本物のように見事な花でした。 それが、向かって右の部屋には、ただひとつ、左の部屋には たくさん撒かれていました。あえて、非対称にしているんです。 庭もシンプルで綺麗でした。

そのすぐ隣にあるのが「きんざ」。予約制で、一日18人しか観覧できません (一遍に入れるのは一人だけ!)。 ひと月前からネットで受け付けるようです。 チャンスがあれば観てみたいですけれど、一人の時でないと具合が悪いですね。

残ったのは、「石橋」と「はいしゃ」。まず、「石橋」に行ってみることにしました。 「いっちょ場」という休憩できる屋根付きベンチのそばの路地に入っていきます。 このあたりもいい雰囲気。 「石橋」というのは、石橋さんという方の家だったので「石橋」と呼ばれています。 いま、母屋は展示替えの準備中で閉鎖されており、そばにある蔵だけが公開されています。 床は漆塗りだそうで、カーペットをしいてある部分だけ入ることができます。 壁2面に見事な滝が描かれており、それが漆塗りの床に映って、本当にそこに水があるような 気がしてきます。

最後に「はいしゃ」に行きました。昔歯医者だったようです。写真でおわかりのように、 がらくた(失礼)を寄せ集めたような家です。壁や床に、ポストカードが飾られたり、 絵が描かれたりしていて、面白い! 中には、昔子供の書いた落書きまで使われているんだとか。 一階にはいって右手の部屋は潜水艦のイメージ。潜望鏡も覗くことができます。 左側も壁にボートが埋め込まれている感じです。 妖しいトイレを観て、階段を登ると、一階を見下ろしたり、 自由の女神の顔を見たりすることができます。

「家プロジェクト」を見終わったので、バスの時間まで「いっちょ場」で時間つぶしをしました。 ぼくらがおにぎりを食べていると、「石橋」方面の路地から、大きなスーツケースをもった 東欧系の観光客の団体さんがやってきました。どうもこのあたりの宿に泊まったようです。 この人たちも同じバスに乗り込みました。すごい混雑でした。とはいうものの、この日の 混雑は多分普通の日以下だったのではないかと思います。というのは、6月の初め頃まで、 地中美術館がメンテナンスのため閉館中なのです。それを知ったときはがっかりしましたが、 実際の所、われわれのスケジュールでは、美術館まで見るのはとうてい無理!  3時前のフェリーに乗らないと、Hさんが乗る新幹線に間に合わないのです。 で、次の目標は草間彌生さんの「南瓜」。「つつじ荘」バス停でおりるのが便利だというので、 おりようと思ったら、なんと、外人の団体さんも同じバス停でおりました。この日は、 ここに泊まるようです。ガイドさんが回数券を買って、領収証を欲しいと運転手に言っていましたが、 全然意図が伝わらないので、妻がヘルプ。結局、運転手は領収証を持ってないとのことで、 あきらめていました。

黄色い「南瓜」は、今年の一月、福岡市美術館でも観ました。 このあたりには屋外作品がたくさん展示されていました。「三枚の正方形」や 「見えて/見えず 知って/知れず」などが面白かったです。 杉本博司さんの写真が崖に飾ってあるのも面白いけれど、なにが写っているのかは ちょっと遠すぎてわかりません。

時間が来たので、バスに乗り、港に戻りました。 ベネッセハウスミュージアムと地中美術館は、次回観たいと思います。 とっても満足した一日でした。暑かった〜。

その他の写真はこちら: 直島写真集

(2009.5.30)

Highslide JS
有隣荘外観
Highslide JS
美観地区の階段
Highslide JS
お地蔵様の石段
Highslide JS
蟲文庫の看板
Highslide JS
蟲文庫の看板
Highslide JS
阿智神社の算額
Highslide JS
阿智神社の算額(答え?)
Highslide JS
亀の石組とクヌギの木
Highslide JS
クヌギのそばには新たにアラカシも生えています。
Highslide JS
東方遥拝所・全景
Highslide JS
東方遥拝所・夏至の日の日の出の方向
Highslide JS
東方遥拝所・冬至の日の日の出の方向
Highslide JS
またいで外に出る近道(笑)。
Highslide JS
阿知の藤
Highslide JS
巨石
Highslide JS
巨石

5月16日・17日は、先週末に引き続き、Qayum Khan氏と観光しました。今回は妻も一緒です。

16日(土)は倉敷の美観地区に行きました。一番の目当ては、有隣荘です。 年に二回特別公開されますが、今回は「杉本博司 今児島―アート・建築・拾集」が開催されました。 この建物は、屋根が美しいので気になっていましたが、中に入るのは今回が初めて。 10時から開くとのことなので、前で待っていたら、少し前に門が開き、早めに中に入れて貰えました。 で、これがすごくよかったんです。杉本さんご自身の作品は2点ぐらいでしたが、 膨大なコレクションの中から選りすぐった名品・珍品があちらこちらに置かれていて、 それがとても面白いんです! 先日観た、「歴史の歴史」で展示されていたのと同様な古寺の塔の柱らしきものが さりげなく使われていたり、埴輪がベッドに寝ていたり、極めつけは、 かなりぼろぼろに錆びた「落石注意」のカンバンと「落石」が床の間に飾ってあったりするんです(笑)。 あ、もちろん家や庭自体も素敵でした。庭の石は高松城で使われていたものだそうです。 もう、有隣荘だけで、大満足しました。

その後は、ビクター犬のいるアンティークモール(2008年に撮った写真)の前を通って、アイビー・スクエアに行き、亀たちを眺めて来ました。

そのあと、何軒か備前焼の店を巡り、いがらしゆみこ美術館 (I CANDY の文字の CANDY の部分が無くなっていました!  誰か持って行ってしまったのでしょうか……)を外から観たあと、今度は 阿智神社のある山に沿った古い町並みを歩きました。 ここには古い家が並んでいて、それが色んなお店やギャラリーになっていたりします。 昨年の5月にライブを聴きに来た「アベニュー」もこの通りにあります。 山に向かう石段も、とても趣があります(左に写真を載せました)。 お地蔵さんも少し高いところにあって、そこにも石段がついています。 ちょっと怖くてのぼれませんが(写真参照!)。

この通りにある一番素敵なお店が、古本屋「蟲文庫」です。色んな看板が掛かっているので、 そのうちの二つを左に載せました。店主は素敵な雰囲気の若い女性です。 ブログも書いておられます > 蟲日記。 11時頃、アバウトな感じで店が開きます。店の外にはサボテンがいっぱい置いてあります。 甕に水が入っていますが、これからの季節、ボウフラがわくんだそうです(笑)。 で、この店の外に掲示してあった小さなチラシを見て、びっくり! なんと2日前に、あがた森魚さんの「飛切つばめ前線ツアー」と称するライブが この小さなお店で開かれたんです! 客は限定30人。なんと3時間も歌いまくられたんだとか! あがたさんのライブはちょうど2年前、 岡山で2日続けて聞きました。 逃してしまって、とても残念です。 でもまあ、仕方ありません。 すんでしまったライブですが、残っていたチラシを2枚貰いました(ブログで見れます)。 せっかく来たからなにか買って帰ろうと思って、詩の本のコーナーを眺めていたら、 岡隆夫という方の名前が目に飛び込んできました。 「ひそやかに しゃがみ」という詩集です。 この方の詩を読んだことは無いのですが、 なぜか、最近どこかで見たような気がするのです。開いて中を見ると、 「津山線・茶髪の女」という題の詩がありました。岡山の方なんですね!  なにかの縁だと思って購入しました。

さて、駅方面に向かって歩いていると、 阿智神社の石段がありました。 ちょうどそこを下りてこられた女性の方が、我々の連れが外国人であるのに気づかれたのか、 「ちょうど、春季例大祭を開催中なので、ぜひ見かれるといいですよ!」声を掛けてこられたんです。 どうしようかと思ったのですが、まあ、見てみるか!ということになり、はあはあ 言いながら上まで登ったら、なんとあとからその女性が追いかけてきて、 色々説明をしてくれました。無茶苦茶親切なんです(笑)。 いわゆる「算額」というのか、数学の問題が掛けられていたりするのも見せて貰いました。 左写真のようなものなんですが、正五角形の隣り合う2辺に接するような円があるときに、 図のように引いた接線の長さを五角形の辺の長さと円の半径から求める方法を見つけなさい、 ということらしいです。で、しかも、方程式を立てて解くような安易なことはしてはいけないんだそうです。 その向かいには9歳の少年による解も掲示されていました。 そういうものを見ていると今度は男性の方も寄ってこられて、この方が、また無茶苦茶詳しいんです。 例えば、左に載せた「亀の石」 (割れ目から大きな木が生えていて、あたかも岩から生えているように見える!) のことを説明してくださったり、 その下の写真にある「東方遥拝所の手前に斜めにのびる石の線は、夏至の日および冬至の日の 太陽の昇る方向を示しているんだとか教えてくださいました。夏至の日の方向は、 非常に正確なのだそうですが、冬至の日の方は、植樹記念碑をそばに作る際に、よくわからないで 動かしてしまい、少しだけズレているそうです。 さて、その親切な女性は、駅の方におりる近道も教えてくれました。 普通の近道ではなくて、なんと石の塀をまたいで越えるんです(笑)。 向こう側にはちゃんと木が積んであって、超えやすくなっています(爆)。 写真を見てください。よい子はマネしないように!  マネするときは、神様にお詫びの言葉をいいながら超えましょう。 で、この女性はてっきり地元の人かと思ったのですが、よくきくと、福山の人なのでした! 今日は岡山のオリエント美術館行く途中に、有隣荘を見るために倉敷で降りたんだそうです。 福山ではどこが面白いですか?と聞いたら、「はきもの博物館」が面白いと教えてくれました。 いつか行ってみます。 「阿知の藤」というのにも案内して貰い、そのそばの巨石にも連れていってもらい、 そこを下りたところで別れました。彼女は有隣荘に向かいました……が、 なんとしばらく駅に向かって歩いていたらまたまた後ろから追いかけてきて、 県立美術館の「重森三玲展」がいいから是非行くといいと来てくれたんです。 (ぼくはもうすでに観ていました) なんというか、すごく面白い人でした。 いつかまたどこかで出会うことがあるでしょうか。 うん、会えそうな気がします!

ちょっと変わった人に話しかけられた経験を思い出しました。 昨年の10月のこと、吉備津神社奉祝まつりを夫婦で観てきました。 餅撒きというのがあって、人が多いので写真だけ撮ってお餅はもらわず帰りました。 そしたら、吉備津駅のホームのベンチで、隣に女性が座ってきてうちのかみさんに向かって、 餅をくれるというのです。 なんでかというと……祭に来て、お持ちを貰ってここまで帰ってきたが、 駅まで来たとき膝が痛くなってしゃがめなくなった、 それはまだ自分に神様からお餅を貰う資格がないからにちがいない、 なのであなたにあげる……というんです(笑)。 今朝北九州から新幹線で来て、これからまた泊まらずに帰るんだそうで……。 霊感が強くて色々夢をみたり神様の声が聞こえたりするんだとか。 今朝も大きなお餅を貰う夢をみたそうです……。 ぼくの方を観て夫婦かと聞いて、そうだと答えると、自分は 別れてから20年たつんだとかそんな話まで、大声でしてました。 不思議な人でした(^^; でもなにか引かれるところがありました (ものをくれる人が好きだからというわけではないんですよ)。 お餅は早速、家で食べました。

岡山に帰ってきてから、県立美術館に行きましたが、重森三玲展では阿智神社の 実測調査の図面や写真も展示されていて、「鶴」「亀」の岩などとも「再会」(笑)しました。 片岡球子展もやっていました。初めて観たので、その個性について行きにくくて、 個性が表に出ていない最初の作品(枇杷の木の絵)だとか、 後期の裸婦でも最初の頃のものなんかが、落ち着いた気持ちで見れました。 倉敷で出会った女性はオリエント美術館に行かれると聞いていたので、 前を通るとき『ひょっとして……』と覗き込んでみましたが、 さすがにそんな偶然はありませんでした。

さて、17日(日)は、高松市美術館に「加山又造展」を観に行きました。 妻の知人Eさんも児島から合流。 加山又造の作品は非常に様式的で、好きです。大作もいいし、デミタスカップのような 小品もまたいいです。 ただ、会期の途中で展示作品が変わっているものがあり、見たかったヌードの絵を 見逃してしまいました。先々週高松に来たときに、見ておけばよかった! 残念。

高松駅にある流政之の作品「DAITEMMAI」の写真を下に載せておきます。大きいですよ! また、玉藻公園で見た、 岩からはえた松の写真も載せておきます。 一番右は、帰りに児島で下車して、Eさんに連れて行って貰った 旧野崎家住宅 で見た石垣の写真です。扇形が面白いですね!Eさん、ありがとうございました!

Highslide JS
高松駅の「DAITEMMAI(流政之・2001年)」
Highslide JS
玉藻公園・ど根性松
Highslide JS
児島・旧野崎家住宅 石垣の扇子石

(2009.5.17)

Highslide JS
吉備津神社本殿
Highslide JS
吉備津神社回廊・春季大祭の行列
Highslide JS
吉備津神社回廊・春季大祭の行列
Highslide JS
吉備津神社本殿
Highslide JS
吉備津神社本殿屋根
Highslide JS
工作機械?
Highslide JS
造山古墳・中間部から「前方」方向を見る
Highslide JS
造山古墳・中間部から「後円」方向を見る
Highslide JS
国分寺五重塔

米国のQayum Khan氏が岡山理科大学に滞在中です。 5月10日(日)に、吉備路のサイクリングを楽しんで来ました。 吉備線・一宮駅前のレンタサイクルのお店で自転車を借り、総社駅の前の店で返すという借り方をしてみました。

後からわかったのですが、この日はなんと30度を超える暑さになりました。 一応帽子はかぶっていたのですが、顔が真っ赤に日焼けしました。 特に鼻がひどかったです。 帰宅後にずいぶん冷やしましたが、しばらく顔の火照りがとれませんでした。

この日は各地で色んな行事があったようです。最初に行った吉備津彦神社では、 10時〜3時の予定で「磐座祭(いわくらまつり)」として、吉備中山登山が実施されていました。 調べてみると、この山はなかなかいいですね〜。たしかに巨石がたくさんあるようです。 (参考サイト: 「吉備中山探訪記」 「吉備の中山」 「吉備中山」 「吉備の中山 岩石群」) ぜひ次回は登ってみたいと思います。

続いて、吉備津神社に行きました。こちらでは「春季大祭」が11時頃から開催されていました (吉備津神社公式サイト・大祭のページ)。回廊を行列が延々と続きます。にわとりの人形を持った子供たちもいれば、 左の写真のように大きなさかななどを運ぶ人もいます。最後まで見ていると遅くなるので、 適当に切り上げることにしました。 Khan 氏が可愛い巫女さんふたりの写真を撮りたそうにしていたので、 替わりにぼくが彼女たちに声を掛けて、写真を撮らせてもらいました。 実は彼は、神社が出てくるようなジャパニーズ・ホラーやアニメが大好きなのです(笑)。

さて、次の目標は造山古墳です。途中、ある機械工場の敷地に、古い機会が陳列(?)してあったのが、 とても面白かったので、撮影しました。左の写真をご覧ください。さて、なんの機械なんでしょうね。

造山古墳の東側は民家がいっぱいあって、下の写真のような感じです。 左側が「前方後円墳」の「前方」にあたり、右側が「後円」にあたります。 少し前まで木が一面に生えていたようですが、今は中央の手前部分がすっきりとしていました。 手前は民家に近い分、地形がかなり変わってしまっているようです。 駐車場にいた方に話をきくと、裏側(西側)は段もはっきり残っているとのことでした。

Highslide JS
造山古墳。左が「前方」、右が「後円」。

左に、古墳の上で撮った写真を2枚載せておきます。 「前方」の部分には神社が建てられていました。 なんというか、登っても特に面白いものがあるわけではないですね(笑)。

さて、最後の目標は備中国分寺の五重塔です。寺自体は大したものではないのですが、 五重塔はさすがにいいですね。遠くから見るのが一番すてきかもしれません。 国分寺の近くで食事を摂った後、少し戻って「こうもり塚古墳」を観て来ました。 ここは石室の中が見れるので、ぐんと面白いです。 巨石には弱いんです。 下に写真を載せていますのでご覧ください。

Highslide JS
こうもり塚古墳・少し離れたところから眺める
Highslide JS
こうもり塚古墳・入り口
Highslide JS
こうもり塚古墳・内部
Highslide JS
こうもり塚古墳・石棺

ネット上にはいっぱい画像があるのでそちらもどうぞ☆ > > Google 画像検索

(2009.5.13)

Highslide JS
かずら橋を渡るぼく。
Highslide JS
農村歌舞伎舞台。
Highslide JS
農村歌舞伎舞台。上からの眺めです。こいのぼりもつるされています。
Highslide JS
ひぇっ! 大胆なお言葉……。
Highslide JS
大阪城 残石。
Highslide JS
砂糖〆(しめ)小屋の外観。
Highslide JS
砂糖〆(しめ)小屋の中。
Highslide JS
茶堂の解説文。
Highslide JS
茶堂の石仏。流政之作。
Highslide JS
茶堂の石仏。別角度から。
Highslide JS
カンカン石。
Highslide JS
染が滝。流政之作。

5月5日、妻とその親友Mちゃんとの三人で四国に行ってきました。 最初は丸亀でうどんを食べて帰ってくるつもりだったのですが、マリンライナーに座ってしまうと、 乗り換えをするのが面倒になり、そのまま終点の高松まで乗ってしまいました。 で、ぼくの独断と偏見で、「四国村」を強力に推薦。 案内所で行き方を説明して貰った後、琴平電鉄を利用して屋島まで行きました。 駅から少し歩くだけで四国村とわら家といううどん屋さんに到着。 うどん屋には長蛇の列ができていたので、四国村を先に観光することにしました。 四国村に来るのは二度目。前回は、瀬戸大橋が開通した直後でした。 岡山に在住の義兄に車で連れてきて貰いました。

「四国村」というのは「四国各地から移築された建造物33棟が当時のままの姿で村のあちこちに点在して」いる所です。それはそれで興味深いのですが、ぼくが前回一番気に入ったのは、 流政之氏の「染が滝」! また見れると思うとわくわくしてきました。

入り口を入ると最初にあるのが、左の写真・一番上のかずら橋です。 ところどころ隙間が広く空いているのでしっかりした靴でないと難しいかも。

最初の建物(上から2枚目と3枚目の写真)は、小豆島から移築された農村歌舞伎の舞台です。 客席も小豆島から移築され……たわけはないです。なにか催し物をやるのにいい感じです。

その次にあるのは「旧 山下家住宅」。小さな小さな民家です。 写真は、そこにあった解説の一部です。 「床の部分はすべて家族共同、大家族のため夫婦生活も不自由だった。」の部分が受けました。 そうか……山下さんも苦労があったのだなぁ…… と山下さんご夫婦のことに思いをはせてしまいました(笑)。 これほんとに山下さんに聞いて書いたんでしょうかね(苦笑)。

その次の写真は、小豆島に残された大阪城のための石です。 なにかの不都合で使われないことになったのでしょうね。 大阪城の巨石の写真は こちらに載せています。

その下の2枚は「砂糖しめ小屋」の写真です。 建物の周りにも石が置いてあったので近くから撮影してみました(下の2枚)。 石には割れているものと割れていないものがあります。 小さな穴の個数も色々違っています。色々取り替えて使ったのでしょうか。

Highslide JS
砂糖〆(しめ)小屋の周りの石。割れているもの。
Highslide JS
砂糖〆(しめ)小屋の周りの石。割れていないもの。

その次の3枚は茶堂「遊庵」の解説文とお堂に祭られている流政之作の石仏です。 解説文の中の「……や男女の密会にも使われた」というのが受けました。 なんかこっち方面にばかり気を取られていますね(笑)。 「夫婦生活」とか「密会」とかのことばが、「昭和」の雰囲気を醸し出しています。 いいですね〜。
いかにも道祖神という「形」が面白いです。 でも、なんで舟にのっているんでしょう。

その下は「カンカン石」です。写真で読める解説にもかいてありますが、 叩くととてもいい音がします。「サヌカイト」とも言います。 前回四国村に来たとき、村内のお土産売り場にいくつかサヌカイトが売られていました。 色々見比べて購入したのが下の写真のものです。幅が25センチくらいあります。 頼んだら、叩く棒も一緒につけてくれました。埼玉にいたときは、 玄関にこれをつるしていました。今は、マンションなので掛けるところがなく、 玄関の棚に置いてあります。 今回、もし売っていたらひとつ買いたいな、と 思ったのですが、残念ながら売っていませんでした。 後でネットで調べたら、屋島の上に登れば専門店があったんですね (サヌカイト販売扇誉亭)。 知っていても今回は行く時間がありませんでした。 いつか行ってみたいです。

Highslide JS
前回来たときにお土産屋で購入したカンカン石(サヌカイト)。

一番下が、これも流政之作の「染が滝」です。 この時点で携帯電話のバッテリーがなくなりそうだったので、一枚撮るだけであきらめました。 本当は上からも撮りたかったのですが……。残念。

さて、四国村の観光を終了し、いざうどんを食べようとしたら、なんと昼過ぎより 「うどんのわら家」の列が長くなっているではありませんか!!!!! ショック! どう考えても1時間近くは待たないといけない雰囲気です。 あきらめてことでんの駅に向かいました。

(2009.5.6)

Highslide JS
雨に濡れる赤テント。
Highslide JS
受付の準備もまだこれから。
Highslide JS
「黒手帳に頬紅を」のポスター
Highslide JS
「黒手帳に頬紅を」のちらしと手書きポスター。
Highslide JS
中之島の国立国際美術館。
Highslide JS
中之島の国立国際美術館。
Highslide JS
中之島の国立国際美術館。
Highslide JS
科学館前。斜面を水が流れている。
Highslide JS
科学博物館そばのオブジェ。
Highslide JS
科学博物館そばのオブジェ。

4月25日(土曜日)の夜、毎年恒例の唐組大阪公演の初日を観ました。 唐の新作「黒手帳に頬紅を」です。 生憎の雨で、写真を撮ったときも地面はどろどろでしたが、午後から 雨脚も弱くなり、びしょ濡れになるようなことはありませんでした。 入り口には板で道もつけられました。 丸山厚人の退団も吹き飛ばす、勢いの良い舞台で、とっても楽しめました。

この日は、難波についてまず整理券の列に並ばず、なんばパークスで 映画「スラムドッグ$ミリオネア」の4時前からの回のチケットを購入しました。 それから整理券の列に並んで1時の整理券配布を待ちました。 ぼくたちの前に並んでいたのは昨年も見かけた女性(特に話はしなかったんですけどね)。 雨が降っていましたが、劇団員の方がいろいろ気を遣ってくださって、 みな濡れずに待つことができました。 整理券(18番・19番だったかな?)を貰った後は、道具屋筋などでぶらぶらしたり、 ジュンク堂で前からずっと買いたかった「新編・中城ふみ子歌集」も購入! (中井英夫との書簡集にはとても感動しました! ぼくもこんな手紙が書きたい!  でもこのとき中井英夫は恋人の田中貞夫と同棲してたんですよね……。 手紙の中に田中貞夫のことも出てくるし……。中井はどんな気持ちで手紙を書いていたんでしょう。 色々な思いが過ぎります。)

この晩はなんばに泊まりました。芝居を観た後ダッシュで岡山まで帰るのは疲れるのですが、 だんだん年を取ってそういうこともできなくなりました。

翌日は、まず梅田ブルク7で「ミルク」「グラン・トリノ」のチケットを購入。 その後、徒歩で中之島の国立国際美術館に行き、「杉本博司 歴史の歴史」展を観て来ました (>> 国立国際美術館公式サイト)。 左の不思議な3枚の写真がその建物です。ずいぶん小さいじゃないかと思われるかもしれませんが、 本体はこの地下に埋まっているんです。地下一階にチケット売場やレストラン、ショップがあります。 メインは地下2階と地下3階。とても素敵な空間です。ぜひ公式サイトを覗いてみてください。 「歴史の歴史」展もすごくよかったです。

隣接する市立科学館には、時間が無くて入れませんでしたが、 外から見るだけでも楽しかったです (>> 公式サイト)。 階段脇に作られた斜面には水が流れていて、とても綺麗です。 また、壁面には色んなタイプの「錯視」の図が展示されています。 下に載せているのはそのうちのふたつを正面から見た写真と右から見た写真です。 立体的なものなので、見る位置を変えると、すごく不思議な動きをします。 頭の中にある立体と実際の立体が食い違うのがとても面白いです! 他にもたくさん展示してありました。

Highslide JS
科学館の外の展示(正面から)。
Highslide JS
科学館の外の展示(右から)。

Highslide JS
科学館の外の展示(正面から)。
Highslide JS
科学館の外の展示(右から)。

もうひとつ目立つのは、 K. KIYOMIZU さんの ECHO という作品。 左の赤い物体です。 この日は小雨が降っていて暗かったので、あまり綺麗に写真が撮れませんでした。 ネットで検索すればもっと綺麗な画像が見つかります。例えば: τ Neutrino's Space のエントリー

(2009.5.6)

Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO あうるすぽっと
Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO あうるすぽっと
Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO あうるすぽっと 「ユートピア?」
Highslide JS
青山・SUGAHARAショップ
Highslide JS
駒場・河野書店で購入:「百年の恋」(道浦母都子)、「忘れ得ぬ人 忘れ得ぬこと」(川口松太郎)
Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO 東京芸術劇場
Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO 東京芸術劇場 中ホール「転校生」舞台
Highslide JS
FESTIVAL / TOKYO 東京芸術劇場 中ホール「転校生」舞台天井
Highslide JS
池袋 Echika 柱
Highslide JS
池袋 Echika ポスター
Highslide JS
東大駒場の池のおたまじゃくし
Highslide JS
渋谷駅 壁画「明日の神話」(岡本太郎)
Highslide JS
恵比寿・東京都写真美術館「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」
Highslide JS
日経・やなぎみわさんの記事
Highslide JS
六本木・東京ミッドタウン
Highslide JS
東京ミッドタウン
Highslide JS
東京ミッドタウン・21_21 Design Sight
Highslide JS
東京ミッドタウン・21_21 Design Sight 「うつわ U-Tsu-Wa」

3月25日から28日の朝まで東京に行ってきました。 帰りは大阪で途中下車して劇団花吹雪の朝日劇場公演を観てきました。

ちょうど池袋の色々な劇場で「Festival/Tokyo」という演劇の催し物が開催されていましたので、 「ユートピア?」という作品と「転校生」という作品を観ました。 どちらも平田オリザが関わった芝居です: フェスティバル / トーキョー
それ以外にも色々楽しんできました。

写真は撮らなかったのですが、最初に行ったのは早稲田にある wam (女たちの戦争と平和資料館)です。 「ある日、日本軍がやってきた〜中国・戦場での強かんと慰安所〜」 という特別展が開催されていました。 辛い思いをされた方たちの証言を読んで胸が痛くなりました。

左の上から3枚が「ユートピア?」の上演された 「あうるすぽっと」の写真です。 フランス・イラン・日本の3カ国の演出家・俳優による実験的な作品です。 入れ子になって入っている平田オリザの「Christmas in Teheran」という作品は1時間弱とやや 短いのですが、とてもスリリングで面白い芝居でした。

4枚目の写真は スガハラショップ青山 というスガハラ製ガラスの専門店です。とっても素敵な作品が並んでいます。 以前京都でスガハラの一輪挿しを一目見て気に入ってしまいました [→2004年の「こんなものがありました」](この一輪挿しは岡山の丸善で売ってますね〜、もうひとつ買っちゃおうかな)。 是非一度ここに来てみたいと思っていましたが、やっと来ることができました。 何度でも行きたくなるお店です。

(2009.5.6 追加) 5月の連休に一輪挿しを丸善で購入しました!  東京から岡山まで遊びに来てくれた妻の友人Mちゃんへのプレゼントにしました。 丸善の店員さんが「箱が古くなっているかもしれないんですけど……」と言って 探しに行かれたところをみると、ずいぶん長い間売れずに残っていたもののようです(笑)。 幸い箱はしっかりしていたので安心しました。

その下の二冊の本は駒場の古書店「河野書店」で購入したものです。河野書店のサイトに附属の Coba(サバ) 日記 というブログがとっても面白いんです。前から読んでいたんですが、ついに、 ご本人にお目に掛かることができました☆
買ってからずいぶん日数が立ちましたが、まだ道浦母都子さんの本を半分くらいまで読んだところです。 「百年の恋」というタイトルがいいですね〜。 中身は色んな歌人の短歌を紹介しながら彼らがどう生き、そして死んでいったかを描いたものです (→Amazon)。 読んでいて胸がいっぱいになってくるので、なかなか読み進めないんです。 同じ章を繰り返して読んだりしています。まあ、いつも寝る前に寝床で読むので、 頭がもうろうとしていて、 翌日には読んだ内容をさっぱり忘れているというのも理由のひとつなんですけれど……。 川口松太郎のほうはまだ開いていません。でも楽しみです。彼の本もだいぶ集まりました (→)。

(2009.5.6 追加) 川口松太郎の「忘れ得ぬ人 忘れ得ぬこと」の中に 「一平、かの子、太郎」という章がありました。 もちろん岡本一平・かの子夫妻と息子の岡本太郎のことです。 毎月泊まり込みで(!)雑誌の原稿取りをしていたとき目撃した岡本家の様子が描かれています。 太郎のことは「可哀そうなほど放任されていた」といった表現で書いています。 「おっ!」と思ったのは章末の「それにしても此頃の彼(太郎のこと)の消息は、 パリで個展が開かれたとか、メキシコで大壁画を描いているとか、次第に日本人離れがして来ている。……」とある部分。この本を購入した日、M氏やK氏と井の頭線で渋谷に出たとき、 岡本太郎の壁画「明日の神話」を偶然観たんです(その翌日撮った写真は下に掲載)。 なんだか、この本を買う運命にあったのかな? と思ってしまいました。

さて、その次の写真は「転校生」(作:平田オリザ、演出:飴屋法水)の上演された 池袋・東京芸術劇場です。立派な劇場ですね〜。その下の2枚が、終演後の舞台の写真と 舞台の天井の写真です(舞台の椅子の背もたれも一番下に写っていますし、背景のスクリーンも 写っています)。 この階段状の場所がある高校の教室という設定です。芝居には高校生しか出てきません。 一人以外は本当に静岡県の高校生が演じています。 で、どの子もとっても個性があって魅力的でした。 平田オリザの芝居は、日常的な退屈な会話がけっこう続く(しかも同時にあちこちで!)のですが、 突然登場人物の気持ちが表れたりする瞬間があって、その快感が癖になります。 いいですね〜。青年団の芝居をまた観たいです。あ、そうそう「選挙」や「精神」の想田和弘監督が、 今平田オリザと青年団のドキュメンタリー映画を撮っているそうですね。これは楽しみです。

池袋から渋谷まで副都心線という新しい地下鉄に乗ってみました。その池袋駅に ちょうど「エチカ池袋」というショッピング街がオープンしたので、ついでにそこの 写真も撮ってきました。 http://www.tokyometro.jp/echika/ikebukuro/
下に並べたのは副都心線の渋谷駅です。なかなか不思議な構造で、 どうなっているのかよくわからないのですが、面白いのは確かです。

Highslide JS
地下鉄副都心線 渋谷駅
Highslide JS
地下鉄副都心線 渋谷駅

渋谷駅から駒場まで久しぶりに歩きましたが、天気も良く、気持ちよかったです。 東大の池におたまじゃくしがうじゃうじゃ泳いでいましたので、 それも載せておきます(左)。こんなにたくさんいると、気持ち悪いですね〜。

井の頭線の渋谷駅とJRの渋谷駅をつなぐ通路に岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」があって、 連日写真を撮りました。ちょうど真ん前に大きな柱があるのでそれがどうしても邪魔になるので、 残念ですが斜めから撮ったものを左に載せておきます。近くで見ると、凹凸がかなりあって 面白かったです。それにしても気色悪い絵柄ですね〜。

カウンセラーの市場先生が、上で書いたwmaにぜひ行くように勧めてくださいましたが、 もうひとつ、東京都写真美術館 (恵比寿)で開催中の「やなぎ みわ マイ・グランドマザー」展も 教えてくださいました:
やなぎみわさんのサイト: http://www.yanagimiwa.net/
左に載せたのは会場の外壁に貼ってあったポスターです。「マイ・グランドマザー」というのは、 若い人にどんなおばあさんになりたいかを訊いて、それを写真で実現したものです。 美術館でメイキングのビデオを流していたのですが、すごく「作り上げる」んですね! 森の中で撮ったのかと思っていた写真が、実はビルとビルの間の小さいスペースに 草や葉を敷き詰めて撮影されたものだったり、お墓の上に立っている写真は、 実は室内で鏡かなにかの上に立って撮影されたものだったりします。 このメイキングビデオ、欲しいです。 展示されている写真はすごく大きいです。 倉敷の大原美術館の地下にもやなぎさんの魔女(?)の写真がありましたが、 あれと同じぐらいかな……。とってもインパクトがあります。
ちょうど日経にやなぎみわさんの記事が載っていたのでそれも載せました。 やなぎみわさんご自身がインパクトのある風貌の方ですね。 ビデオではもう少し可愛い感じに写っていました。

東京ミッドタウン21_21 Design Sightにも 行ってみました。目的は「うつわ U-Tsu-Wa」展です。 3人のアーティストの作品が展示されていました。 作品も悪くなかったですが、建物がいい雰囲気でした。水をふんだんに使っているんですよ。 公式サイトで内部の写真をご覧ください! 中庭には小麦も植えられていました。最初は雑草が伸び放題になっているのかと思ってしまいました。 器に入れるものとして「小麦粉」を考えたということです。

東京ミッドタウンから青山墓地を通って青山・表参道と散歩しました。 途中でみた風景を下に4枚載せました。

Highslide JS
東京ミッドタウン
Highslide JS
東京ミッドタウンの近く
Highslide JS
乃木坂トンネル
Highslide JS
乃木坂トンネル

最後の夜は、またまた池袋で 新宿梁山泊 の「YEBI大王2009」という芝居を観ました。芝居のストーリーはあまり面白くなかったのですが、 韓国の古典楽器による生演奏と歌がすごくよかったです。終わってからCDも買ってしまいました。



上でも書きましたが、帰りに大阪に寄って、劇団花吹雪の朝日劇場公演を観てきました。 この日は芝居「吉良の仁吉」で始まりました。第一部、第二部に分けての上演です。 その後の歌と踊りのショーでは演歌歌手の奈美京子さんという方がゲスト出演されました。 ラストは「女形大会」。小桜あきなさんの出番が少なかったのが残念でした。 夕ご飯は近所の「のぶぱん」でパンを仕入れて、劇場内で食べました。 安くておいしいです。

Highslide JS
大阪新世界・朝日劇場「劇団花吹雪」
Highslide JS
「タイム・アバンチュール 絶頂5秒前」(滝田洋二郎監督作品)ポスター
Highslide JS
28日送り出し(昼の部)
Highslide JS
28日送り出し(昼の部)
Highslide JS
のぶぱん・持ち帰りケース
Highslide JS
28日夜の部 ラスト(女形大会)
Highslide JS
28日送り出し(夜の部)・夢之介さん

(2009.4.12)

Highslide JS
宮崎郁子人形展 案内板
Highslide JS
田淵史子さん追悼コーナー
Highslide JS
田淵史子さん追悼コーナー

3月21日・22日と2日続けて岡山県天神山文化プラザに行ってきました。 一番の目的は「宮崎郁子人形展―エゴン・シーレ ぼくは死を愛し、そして生を愛す」を観ることでした。人形作家の宮崎さんがエゴン・シーレの絵を元になんと人形を作っておられるんです。 だからどこかで観たあの絵が3次元になって目の前に現れる……という趣向です。 ご本人のサイトにはいっぱい写真がありますからぜひぜひ覗いてみてください。制作過程を観ることができる作品もあるんですよ! で、元もとエゴン・シーレの絵ってなんか不自然にデフォルメしてあることがあって、 それをそのまま3次元化するのが困難な作品もあるんです。なので腕が途切れてたりします。 周りをぐるぐる歩き回ると、とっても変な気持ちになってきます。 そして何より、ほとんどの人物が寝ているか、起きていても無表情なんです。 「家族」の幼児だけは別ですけど……。 でもそのせいで、作品からの圧力を感じることなしに、 その人形にすっと溶け込んでいくことができたような気がしました。 会場全体が居心地良くて、いつまでもいつまでも居続けたくなってしまったんですよ。 (実際、それで次の日も観に行ってしまったわけです!)

惜しくもこの人形展を見逃してしまった人も、3月30日までならば、 中央郵便局の裏のビルの3階にある excafeという喫茶店で「宮崎郁子人形写真展」を やっていますので、ぜひお出かけください(12:00〜24:00)。 29日の午後、さんかく岡山に行くのでその前に ここでコーヒーかお茶でも飲んでこようかなと思っています。

人形展を見終わった後、せっかくなので、書道展も2つ見て回りました。 二つ目の会場で見ていたら関係者らしい男性が、「○○さんはほとんど立ち止まらないで さ〜っと見て帰って行った。ひとつひとつの作品の前で一度立ち止まって鑑賞するのが エチケットというものではないか」というような内容のことをしゃべっておられて、 ギクッとなり、確かにそうだな……と思ったので、その後は丁寧に観(た振りをし)ました(笑)。 大きい方の会場では、先日観た明誠学院の指導の方も来ておられたのに気づいたので、 後で声をおかけして、卒業制作展の感想をお伝えしました。 ヘンな人だと思われたかもしれませんね〜。

書道展も見終わり、帰ろうかなと思って展示などの一覧の掲示をぼんやり観ていたら、 目に飛び込んできた文字がありました: 「田淵史子追悼公演・季春」! (劇団瀬戸内三大珍獣)
実はこの方の監督第2作『月に星』の特別試写会の案内を シネマジャーナルの情報コーナーに載せたことがあるんです。 シネジャの宮崎さんがこの映画の撮影中にその様子を撮影されたことが縁で、 試写会の案内をシネジャのページに載せて欲しいという依頼があり、 それで、ホームページを担当していたぼくのところに、田淵さんからメールが届いたというわけです。 修正などもあって、何度かメールのやりとりをしました。 別にたいした手間でもなかったのですが、シネジャのスタッフを試写会に招待してくださるということなので、 2003年12月20日の第3回の上映を見せていただきました。 演劇出身だそうで、映画自体も芝居の雰囲気がいっぱいでした。 それが気になる人もあるかもしれませんが、ぼくは、元になった舞台作品を色々想像しながら 観ることができてとても面白かったです。
その後、田淵さんのことはすっかり忘れていました。再び田淵さんのお名前に出あったのは 昨年の8月末のことでした。使っているレンタルサーバのアクセスログを調べていたら 「田淵史子」というキーワードで検索してぼくの映画の感想ページに来られたかたが 何人かあったんです。一体何なんだろうと、自分でも検索してみたら、なんと 出身地である岡山で病気療養中であった田淵さんが8月15日に亡くなっていたのでした。 ちょっとショックでした。32歳という若さだったんですよ! さぞ無念だったことでしょう。
そして、この日、この公演の情報は全く知らなかったのに、 本当に偶然に、たった2日で3度しかない公演を観ることができるとは、何か縁のようなものを 感じざるを得ませんでした。結局5時からの回をいい席で観ることができました。
舞台装置はすごかったです。たった3回の上演のためにここまでするか! と思ってしまいました。 すごいパワーです。ラストに散らす花吹雪用の花びらも膨大な量でした。 そして、ヒロインを演じた女優さんが岩井志麻子さんみたいな感じで僕の好み (どういう好みじゃ!)でした。岡山にはこういうタイプの美人が多いんでしょうか……。 ラストの自転車のシーンはぐっときました。ロマンチックでしたね〜。 ウルウルしてしまいました。
この芝居の初演で、田淵さんは老婆の役をされたんだそうです。 主人公ではないんですが胸を打つすごい長ゼリフがあるんです。 幕切れ後の挨拶のときに、田淵さんのお母様がその老婆の役を演じた女優さんに花束を渡され、 その女優さんは無茶苦茶泣いていました。 「絆」とか「ソコニイルコト」がキーワードだったんですが、この貴重な追悼公演の場にいることが できて本当に幸運だったと思います。
あ、書き忘れていましたが、田淵さんは明誠学院高校の前身である 真備高校の演劇部で活躍されたのでした。

(2009.3.23)

Highslide JS
丸亀駅前のオブジェ
Highslide JS
美術館の屋上
Highslide JS
美術館の屋上
Highslide JS
美術館の階段
Highslide JS
讃岐富士
Highslide JS
丸亀城からの風景
Highslide JS
桜と鳥(ヒヨドリ?)
Highslide JS
不思議な木
Highslide JS
不思議な木

3月15日、また丸亀に行ってきました。今回はかみさんとの二人連れ。

9:32発のマリンライナー17号に乗り、児島で琴平行きの普通電車に乗り換え、 10:18丸亀着! 電車はどれもけっこう込んでいました。早めに並んだり、きびきび乗換たりしたので、 どちらも二人並んで座れました。

丸亀駅を出るとそこにも現代芸術があります。連れ合いがその水色のアートをくぐり抜ける様子を 早速一枚(左の一番上)。 そのあと、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行きました。 目当ては8日の日経のアートのページでも紹介されていた小金沢健人展「動物的」。
[artscape 学芸員レポート]
(p.1) http://artscape.jp/report/curator/1199405_1634.html
(p.2) http://artscape.jp/report/curator/1199405_1991.html
「電流の繁殖」というのは二百数十本の蛍光灯が壁を覆い尽くしている作品です。 (リンク先p.2の下の写真) スイッチが入ると一斉に点灯するはずなのですが、蛍光灯なので、チカチカとひかって すぐつくものもあれば、点きそうでなかなか点かなかったりというのがランダムに起こるんです。 前見たときは、ああ点いたな〜、ああ消えたな〜としか思わなかったのですが(笑)、 日経の記事を見て、点き方に注目しなければいけない(いけないというわけではないでしょうが)とわかって、 そういう目で見てみました。たしかになかなか点かないと、ああ、あいつなんかぐずぐずしてるな! といった感じでまるで生き物のように思えてきます。

もうひとつの「無焦点世界」(p.2の上の写真)の方も、一台だけ真っ暗なままのがあって、「あいつサボってるね」とか 思えてしまいます。(これはなにか具合が悪かったらしく、スタッフの人も近寄って様子を見ていました。 あとでみたら、ちゃんと映るようになっていました。教育的指導が行われたものと思われます) こちらの写真の奥には、「アリ」の行進もよく見ると見えます。なにやらたれているのは「ペラ人間」です。

今回は会場を出た後、上に登って喫茶室のある屋上も観てきました。 左上から2番目・3番目の写真ではよくわかりにくいですが、奥がカスケードになって水が流れ落ちています。この石もいい形をしています。その下は階段をおりていく連れ合いの姿です。

美術館を見終わって、うどんを食べに行きました。目当ては前も行った「綿谷」。 ところが、なんと行ってみるとしまっています! 日曜祝日は定休日! あとで「つづみ」の前を通りましたが、こちらもお休みでした。 というか、街全体が日曜日はほとんどお休み状態(^^; 恐るべし、丸亀の日曜日! ここはヨーロッパ?!
で、「日曜はダメよ」かというとそうでもなくて、まあ、もちろん開いているお店もありました。 丸亀城に登った後にうどんを食べたのは市民会館の一階にあるセルフの「白川うどん」というお店。
http://jp.bloguru.com/index.php?ID=03056&bid=b122395337&CNT=ON/
お客さんもけっこうありましたよ〜。 連れ合いは「あつあつ・かけ・普通盛り」、ぼくは「ひやあつ・かけ・大盛り」、それにふたりで 天ぷらを3つとって、790円! 安っ! ねぎとしょうがと天かすをいっぱい載せて、おいしかったです。

話は前後してしまいますが、今回は丸亀城にも登りました。いい運動になりました。 街の中にこういう小さな山があるのはいいですね! この日はよく晴れてとても気持ちがよかったです。ただちょっと風は強かった! 讃岐富士もよく見えました(写真5枚目)。 桜の花もかなり開いていて、野鳥もみかけました。何という鳥でしょうか(写真7枚目)。 丸亀城を出て掘を渡ったところにかなり面白い形の気があったのでこれも撮影しました。 何という木でしょうか(って、ほんとに自然界のことを知らない人間ですね〜)。

それから、「つづみ」のあるアーケード街をずっと歩いていたら、 あやしい雰囲気のひとたち(失礼!)が 閉まっているお店の前に小さいテーブルや椅子を並べて、なにやらやっているではありませんか。 どうもトレーディングカードのゲーム対戦をしているようなのです (雰囲気としては、将棋や碁の大会みたいな感じ)。 そのあやしさが面白かったのですが、威圧感を感じて写真は撮りませんでした。 日曜日の閑散とした商店街もなかなか面白いものですね。

結局、この日は丸亀だけで、高松はまた後日……ということになりました。

(2009.3.24)

Highslide JS
墓と風車。
Highslide JS
竹林の向こうが従姉の家。
Highslide JS
大山方面。
Highslide JS
植田正治写真美術館の前から見た大山。
Highslide JS
美術館内部から硝子越しに大山を眺める。

3月7日、鳥取県琴浦町の親戚宅で伯父の十三回忌と祖母の三十三回忌が行われました。 一番上の写真はお墓を撮ったものです。その向こうには風力発電の風車が並んでいるのが見えます。 このあたりは風の強い場所で、この日も海からの風がとても冷たかったです。 米子の方では大山からの風が強いということでした。 近くに斉尾廃寺跡があります。父が子供の頃、色んなものが出土したそうです。 寺の瓦や仏像などの他に、もっと古い石斧だとか黒曜石の鏃(?)、曲玉などもたくさん見つかりました。 祖父から曲玉と鏃をひとつずつ貰った記憶があるのですが、ぼくが東京に出た後、 引っ越しがあったせいで、どこかに消えてしまいました。 次の二枚はお墓から海の方面・大山方面を撮った写真です。

帰りは米子方面から帰ることにし、 植田正治写真美術館 に立ち寄りました。 この美術館は大山を真っ正面に見るように建てられています。 入り口は大山から見れば裏側にあたります。 二階の一室は巨大なカメラケースになっています。 とても大きいレンズが大山を向く壁に備え付けられており、 そのレンズを通ってはいった光は反対側の壁に像を結ぶようになっています。

植田正治の写真はわざとらしさがあるため、見て深く感動するタイプではありませんが、 どれもとても面白いのです。まさに「アート」ですね。 初期の写真でも、全く古さを感じません。とってもおしゃれです。 ぜひ美術館のサイトで色々な写真をご覧になってください。

一階の常設展では、時代順に有名な作品が並んでいます。 二階の特別展「旅する写真―ヨーロッパ、アメリカ、中国にて―」 では海外で撮影された作品が特集されています。

Highslide JS
植田正治写真美術館
Highslide JS
植田正治写真美術館
Highslide JS
植田正治写真美術館

(2009.3.24)

Highslide JS
百人一首より。
Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS
木の板を彫った作品。蒲鉾彫りという種類(線の中心が盛りあがる)。
Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS
Highslide JS
篆刻の般若心経。すごい力作!

2月14日(土)の朝、天神山文化プラザに遊びに行ってきました。 いくつかの催し物があったのですが、『第6回明誠学院高等学校 特別芸術コース 卒業制作展』には感動しました!

まず最初に見たのは「美術・デザイン系」の生徒さんの作品。何人かの方の作品はアマチュアとは思えない見事な作品でした。写実的な大作もすごかったです。すごい技術!  特に感動したのは作者のお名前も作品のタイトルも忘れた (「抱く」ということばがはいっていたような……)のですが、 なにかをそっと抱いているのを描いた作品。 そのやわらかく温かい絵をじっと見ていると、なんだか幸せな気持ちに 満たされて涙がにじんでしまいました。

会場の半分は「書道系」の生徒さんの作品展でした。 書道はよくわからないので、そっちはパスして戻ろうかと思ったとき、 ひとりの女子生徒さんが近寄ってこられて、解説をしてくださるとおっしゃるのです! でれでれ〜っとなって一緒に会場を回りました。ひとつひとつの作品に関してそのねらいだとか、 技術的なことなど色々話してくださり、初めて、書道の面白さがわかってきました! 見方を知らないと言うことはほんとに世界を狭くしているんですね。

例えば、下の作品は案内してくださった藤井さんの作品なんですが、 濃淡の付け方、文字の配置などについて意図を解説してくださいました。 一番目立って欲しかったところは左側の襖の一番右の上部。太く書いています。 その左の行は、それをサポートするために、やはりけっこう黒く書いてあります。 一方、右側は空白を作って、左を引き立てています。 空白の右側には「し」の字が細長く薄く書かれて左の襖と対照的です。 字の配置は基本的には大きな字の隣には小さな字が来るようにするんだそうです。 縦の各列をそれぞれ紙に書いたものを実際に並べて、色々動かしてどう書くのか検討するそうです。 ちなみにこの襖はご自宅のものだそうです。ということは、ご家族はいい迷惑なのかも(笑)。

Highslide JS

作品には創作のものとお手本のあるもの(「臨書」というそうです)の2種類があります。 藤井さんの好きな書家はどなたなのかうかがってみましたら、 「褚遂良(ちょ すいりょう)」という人の名をあげてくださいました (Wikipedia 記事)。初唐の三大家のひとりだそうです。下の写真左が、その人の「雁塔聖教序」の臨書です。 さらに、同じ字体で「般若心経」を書いたのがその右です。 実は藤井さんは2008年2月の「第16回・書の甲子園」において、 やはり「雁塔聖教序」で準大賞を受賞しておられるんです。 この作品も展示してありましたが、黒くて、携帯でよくうつらなかったので、 毎日新聞サイトの写真で紹介します: 準大賞作品

Highslide JS
Highslide JS

「書の甲子園」なんていうものがあるんですね!(そりゃそうか……) 公式サイトはこちらです: 書の甲子園(国際高校生選抜書展)。 第16回では、同じ明誠学院高等学校の藤本真貴子さんは文部科学大臣賞を受賞しておられますし、 なんと団体戦において明誠が全国優勝しているんです! また、毎年九州で開かれる「高等学校揮毫大会」の第20回でも団体戦で1位! すごいですね〜。「揮毫大会」では5人が1チームをつくり、会場に閉じこもり90分で 課題の作品を各自書き上げるのだそうです。お互いの助言は許されていますが、 指導の教師は会場にはいれません。おもしろい!

作品の中には普通の書だけでなく「篆刻」もありました。 特にこれを得意としておられる生徒さんがあって(お名前忘却、すいません) その作品は見応えがありました! 蔵書印作って欲しいです(笑)。 左に色んな作品をのせましたので、ゆっくりご覧ください!

とてもいい体験をさせてもらいました。解説してくださった藤井さんは関西の某教育大に 進学されるとのこと。きっと何年か後には、高校の国語・書道の先生として、 活躍しておられることでしょう。また、作品を見せていただくチャンスもあるんじゃないかな〜。 楽しみです。

(2009.3.6)

Highslide JS
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 正面から
Highslide JS
黄色いオブジェに接近! 白い壁左下すみの黒いところが入り口。
Highslide JS
う、う、う、なんか痛そう!
Highslide JS
角度を変えてもう一枚。
Highslide JS
「小金沢健人展」ちらし表
Highslide JS
「小金沢健人展」ちらし裏
Highslide JS
「小金沢健人展」ちらし
Highslide JS
公園の遊具(笑)。
Highslide JS
丸亀城。石垣が凄い!
Highslide JS
高松市美術館ホール。流の作品が3つ並んでいます。手前は「さきもり」、真ん中は「ながれバチ」。
Highslide JS
ながれバチ。一見、三味線か何かのバチのようですが、実は……(笑)。
Highslide JS
Highslide JS

2月7日の土曜日、四国へ行ってきました。目的地は2つ: 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)高松市美術館です。 4日(水)の日経・中国欄に載っていた流政之のインタビュー記事。 高松で流政之展をやっているのは知っていましたが、これを見て俄然行きたくなったのでした。 わざわざ四国に行くのなら……ということで、 ある方のブログの記事を読んで ずっと気になっていたMIMOCAにも行くことにしたというわけです。

とりあえず岡山に近い丸亀を先にしました。丸亀は去年宇多津に行ったとき、 帰りの電車の都合でこの駅から乗車しただけで、町を歩くのは初めて。 駅舎を出ると、MIMOCAはすぐ目の前です。左側一番上の写真では、線路が右端に見えています。 右端の赤いのはそれほどでもないけど、黄色く折れ曲がっているものと、 とげとげな巻き貝は面白い! 写真を撮ったあと中にはいると、 「動物的・小金沢健人展」と「猪熊弦一郎展○×○×」のふたつをやっていました。

「動物的・小金沢健人展」は MIMOCA'S EYE という若手作家育成のための展覧会シリーズの 第2回目だそうです。ビデオを使った作品が多いんだそうで、今回も 「空中の交差」「無焦点世界」「捕る人」がビデオ作品でした。 「無焦点世界」は地元の人達に提供して貰ったブラウン管テレビが壁を埋め尽くすように 並べられていて、それらに様々な色が微妙に変わりながら映し出されるというもの。 向かい合うようにしてベンチがおかれているのでそれに座ってぼうっとしてみていれば いいんです。なかなか綺麗です。なにやら音楽というか電子音というか、流されていて、 けっこうそれが耳障り(^^; なんか体に悪そうで、あまり長居はできませんでした。 その隣の壁には「電流の繁殖」という作品が展示されていましたが、つまりは200本ぐらいの 蛍光灯が行列状に並べられているというもの。時々点いて、時々消えます。 「捕る人」というのはご本人かと思われる人物が飛んでくる蝙蝠のような黒い生き物(紙)を 手でキャッチするというビデオ作品。床には捕まえた紙の生き物がいっぱい落ちています(笑)。 壁のコーナーに向かって投影されていて、その角のところで画面が合成されているようです。 「アリ」という作品は古釘のはいった箱からまち針の「アリ」が釘を運び出して長い長い 行列を作っているというもの。「ゴム人間」というのは曰く言い難い気色悪い代物です。 その雰囲気は、ちらしで想像できますので左の写真をご覧ください。人の体の部分が ミシン目で切り離せるので、べろ〜んとまげられるようになっています。これが 透明な飴色のゴムで出来ていると思ってください。どうです? 気色悪いでしょ(笑)。

猪熊弦一郎さんの常設展示を見た後、「猪熊弦一郎展○×○×」を見ました。 ○×がやたら並んでいるんです。ちょっとぴんと来ませんでした。 あまりごちゃごちゃ○×が並んでいない方が好みです。 「宇宙都市休日」という大きな作品は無地の部分が広くてよかったです。 その地の色(すこしくすんだ水色)も好きでした。 ごちゃごちゃしている中では 「鳥と遊ぶ」がいいかな。 他にもいろんな絵がギャラリーpetit MIMOCAの ページで観ることができます。でも一番面白かったのは、 書籍の紹介ページに書いてある おぼれかかった体験から作られた「GETA」という作品。「下駄」です。 丸い筒の中に透明な「ゲタ」が浮かんでいます。何度もまわりを回ってしまいました。 あともうひとつ板状のガラスの中に綺麗な色彩の細い棒がちりばめられているもの。 これほしいです☆

さて、美術を鑑賞した後はやはり讃岐うどん! ブログで紹介してあった 「綿谷」 へ向かいました。 途中、公園の遊具がさすが讃岐!という感じだったので携帯で撮りました。 「綿谷」では皆が食べるという「肉のぶっかけ」を注文。肉は牛と豚の2種類あって、 さらに「温かい」「ぬるい」「冷たい」の3種類に別れるので「豚」の「冷たい」のにしました。 温泉たまごは苦手なのでパス。ついうっかり大盛りにしたら、無茶苦茶量が多かったです。 で、味はおいしかったです!!! さすがに食べ過ぎたので腹ごなしに丸亀城まで歩いてみました。中には行きませんでしたが、 石垣がすごいですね〜。

その後、高松に移動。高松市美術館の「流政之展」を観ました。 以前、札幌でも観ています (「札幌に行ってきました」)。 まあ、男ジェンダーばりばりな人なので、インパクトがすごいです。 好きなのは「目にも見よ」とか「目の前の恋」。それに「MOMO」シリーズ(笑)。 なんど見てもいいですね。 Please Touch の精神だそうで、危ないもの・汚れやすいものなどを除いて、自由に触ることができました。 でも水をつけないと本当の感触は分からないんだそうです。 水がないときはツバでもいいと本人がビデオの中で言ってましたがさすがに、 それはできませんでした。

常設展では「未だ見ぬ世界へ」「讃岐漆芸にみる反復の美」の二本立てが観られます(〜3/29)。 2時から学芸員の方の解説があるというので、流の作品に別れを告げ常設展の展示場に移動しました。 上のリンク先でいくつかの作品を観ることができます。 一番上の「森」(伊藤存さん)はこの写真ではなにがなにやらわからないのですが、 実は刺繍で森が描かれているんです。近くで見てもやはり、なにがなんだかわからないのですが、 ちょっと離れたところから観ると、森が浮かび上がってきて、すごくきれいです。 二番目の「tower」は鬼頭健吾さんの作品でフラフープをプラスチックのくさりでつるして モーターで回転させているものです。速度は10段階に調整できるのだとか。 鬼頭さんの作品はこれよりも、「Cosmic Dust」という作品の方が面白かったです。 虹のように何色かの線が書き込まれているんですが、それらが実は昔の雑誌のモデルの写真の 切り抜きなどをなぞって描かれたものなんだそうです。ですので、様々に交錯した線を 頭の中でときほぐすと、人の形が見えてきたりするわけです。 3番目の「間の集」(菅木志雄さん)はちょっと古い作品。 あまり手を入れていない状態の石版に木などの細い板が渡してあります。 接着されていないのですが、どの棒がどこに置かれるべしという印が付けてあって、 その通りに並べるのに何時間もかかるという学芸員泣かせの作品だそうです(笑)。 4番目は透明なケースの中に運動靴が入れてあるんですが、ケースの内側に特殊な フィルターが貼り付けてあって、光が2方向に分けられるため、 ものすごく不思議な感じに見えます。靴は実はそこに存在しているにもかかわらず、 非現実な映像を見せられているように感じるのです。何度観ても面白いです。 5番目は春木麻衣子さんの写真です。一体何が写っているのかよくわからないでしょうが、 実物を見てもなかなかわからないんです(笑)。黒い部分はほんとに真っ黒に見えます。 それでもこの写真では明るい部分があって、橋の欄干が見えます。他にも、真っ白い作品が あって、そっちはほとんど何も見えません。 よ〜くみると、ある写真では池の波や浮かぶ鳥などが見えてきます。また別の写真では 降っている雨が見えたりもします。おもしろいですよ〜。 美術館で貰える冊子には真っ白な写真が載せられています(笑)。

高松の町では歩道の歩行者と自転車をわける実験をしているようでした。 面白いので写真に撮りました。

(2009.2.8)

Highslide JS
草間彌生「南瓜」
Highslide JS
大濠公園
Highslide JS
ミロ「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」
Highslide JS
栗原奈名子監督と泉悦子監督のトーク・司会は第七藝術劇場支配人
Highslide JS
栗原奈名子監督と泉悦子監督のトーク

1月10日・11日・12日は連休でした。本当は正月の帰省の旅の疲れを取りたかったのですが、 10日・11日は福岡に出張し、一度岡山に帰った後、12日は大阪にでかけ、 昼間は第七藝術劇場でシネジャ の出海さんの映画『心理学者 原口鶴子の青春 〜100年前のコロンビア大留学生が伝えたかったこと〜』を観て、夜は八尾グランドホテルで劇団花吹雪のショーを観てきました。

10日は午前中、県立美術館を覗いたり、夜KBCシネマというところで 『大丈夫であること』という映画を観たりしました。11日は集会の後、 福岡市美術館に行き、 昼食とアートを楽しみました。ここはいい美術館ですね。 同じ集会に参加された四反田さんとお昼ご飯をご一緒しました。 この市美術館の建物の敷地には写真のように草間彌生さんの「南瓜」がありました。 直島にあるのと同じ? 大濠公園の池(2番目の写真)のそばを通って、 地下鉄の大濠公園駅に行くと、美術館方面への出口のそばには 3番目の写真の様にミロの作品が壁に印刷されていました。いいじゃない!

Highslide JS
21世紀の作家―福岡 bis 2009 ちらし表
Highslide JS
21世紀の作家―福岡 bis 2009 ちらし裏

12日はまず、十三の第七藝術劇場で映画とトークを楽しみました。泉監督は元気良かったです。 栗原監督は背の高い方で、見た目と違う関西らしいしゃべりの、面白い方でした。

その後、八尾というところにある八尾グランドホテルで劇団花吹雪の舞踊ショーを 一時間ばかり観ました。このあと3月まで観るチャンスがないので、無理にでかけてきました。 下の写真をご覧ください。新作DVDも4種類ありましたが、 お金がないので、とりあえず「若手花形改名公演」のものだけ購入。 残りはまたぼちぼち揃えていきます。

(2009.1.14)