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●箇条書き

plainTeXでは2段までの箇条書は \item (1段目) や \itemitem (2段目) を使って記述することができます。

例 : tex005.tex(S-JIS) -- tex005.dvi
\hsize=0.7\hsize
\noindent
箇条書の例です。
数式の部分は次の節で学びますので、今はあまり気にしないで下さい。

\item{\bf 1.} 閉区間 $[a,b]$ の上で定義された連続関数 $f:[0,1]\to {\bf R}$
に関して、以下の問に答えなさい。ただし {\bf R} は実数全体の集合を
表すものとします。
\itemitem{(1)} $f$ は区間 $[a,b]$ において最大値をもつことを証明しなさい。
開区間 $(a,b)$ で考えるとどうなりますか。
\itemitem{(2)} 定積分 $\int_a^b fdx$ が存在することを証明しなさい。
\item{\bf 2.} ふたつの2次実正方行列 $A$, $B$ が $AB = E$ をみたすとします。
ここで $E$ は2次単位行列です。このとき $BA = E$ が成り立つことを証明しなさい。
\bye

これはどのようにして実現されているのでしょう。自分のコンピュータの 中のどこかに plain.tex というファイルがあるはずですので 探してみて下さい。その中に次のような部分があります:

\def\hang{\hangindent\parindent}
\def\textindent#1{\indent\llap{#1\enspace}\ignorespaces}
\def\item{\par\hang\textindent}
\def\itemitem{\par\indent \hangindent2\parindent \textindent}

\textindentというのがわかりにくいですが、 どうも前節で学んだ \hangindent を応用しているのだなということが わかります。つまり最初の行だけ特殊な処理が行なわれそのあとの行は、 \itemの場合なら\parindentだけ、 \itemitemの場合なら2\parindentだけ、 インデントされているわけです。 したがって2段より深くしたいときは例えば次のようなマクロをファイルの 先頭にでも記述しておけばよいわけです。

\def\itemitemitem{\par\indent\indent \hangindent3\parindent \textindent}


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