鉄塔武蔵野線
小学生として最後の夏休み。2学期からは、両親の離婚のため、母といっしょに
長崎に引越さなければならない、主人公の見晴(みはる)。そんなある日、
彼は近くの鉄塔に「武蔵野線71」と書かれているのに気がつく。
鉄塔はピラミッドの背を高くしたようなものだから不思議なパワーを持つ
のだと、父親はよく言っていた。見晴は2歳年下の友達アキラと一緒に、
鉄塔の下にビールの王冠をひとつずつ埋めながら武蔵野線第1号鉄塔を
めざす冒険の旅に出る。そこには鉄塔のパワーの源があるはずだ……。
挫折してしまう第1回目の旅は、かなりたんたんと描かれるので
やや退屈でした。クワガタのエピソード、ダンプにおいかけられるところ、
突然「のいち」鉄塔がでてくるところなどの面白いところも
ありましたが。途中、ちょっとうとうとしてしまいました。
1年たって、家が停電したところあたりから、「あぁ、それだけは
やらないでね、泣いちゃいそうだから…」と思ったとおりに話が
すすむので困ってしまいました。うちは男の子ふたりなもんで、
父と子の物語には弱いのです。(しかも主人公を演じた二人の子は
うちの子たちと同い年でした。)
ローカルな話になりますが、主人公の少年は、数年前まで城西で教えておられた
中村玄さんのご長男の子供の頃にそっくりですね。
「武蔵野線」というのは、東京都保谷市と埼玉県日高市を結ぶ全長 28.1km の
送電線です。
ぼくの家の一番近くの鉄塔までいって見て見ました。それは
「群馬幹線387」でした。これだと、ちょっと1号鉄塔まで行って見る
気はおきないですね。ためしに、下流のほうへたどってみました。
388号、389号のあとなぜか393号に番号がとんで少し
トクをしましたが、394号、395号のあと397号との間に
東武東上線が走っていて、大まわりをしなければなりませんでした。
397号のあとは399号で、越辺川(おっぺがわ)をこさなければならないので、
ここでやめました。
今日(1997年7月7日)、武蔵野線の1号鉄塔が見たくて、
大学を抜け出して出かけました。城西大学正門前の道を右(南)にずっと
たどっていけばおよそ2kmちょっとで日高の変電所につきます。変電所
に沿って歩き続け、変電所の南側の道に左折します。東の端にかなり
近く、変電所の内側すぐのところに「武蔵野線」1号鉄塔は立っていました。
ついでなので、2号鉄塔まで行って、大学に戻りました。暑かったです。
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