第3回(2000年11月25日〜12月3日)女コーチ、ミレニアム・ラブ、家庭教師、宝蓮灯、草の家、綺麗なお母さん
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第2回彩の国さいたま中国映画祭


1997, 12/6-7, 12/12-14, 埼玉会館

「チベットの紅い谷」ポスター「歌手」ポスター「贈りもの騒動」ポスター

12月6日
オープニング・セレモニーと「チベットの紅い谷」「歌手」の上映を 見ました。開場の40分ぐらい前に着きましたがすでに20人ぐらいの列が できていました。ぼくの後ろにならんだ2人組のひとりは中国や香港、台湾などに なんどもいっている強者、もうひとりは太陽の少年にも 出ていた寧静(ニン・チン)のファンでした(寧静は「チベット…」で主演)。 その後ろの50代に見える二人のご婦人もずいぶん中国映画・香港映画にはまっている ようでした。楽しく映画の話をして待ち時間も気になりませんでした。

中国からのゲストは「チベット…」の監督馮小寧(フォン・シャオニン)と もうひとりの主演女優應真(イン・チェン)、「歌手」の監督霍建起(フオ・ チェンチー)と主演女優何晴(ホー・チン)、……でした。寧静が来たら 最高でしたが、お産のため静養中(在米)では無理ですね。「歌手」の 何晴というのはとても美しい人でした。

「チベットの紅い谷」(原題:紅河谷)は歴史スペクタクル大作です。実際に チベットで撮影されており、その大自然がとても素晴らしい。最初の 黄河の上流(?)の滝壷のそばでの雨乞いの儀式でいけにえを河にささげる シーンはどきどきします。(地理にうといので、あやうくいけにえにされかけた 「雪」(應真)が河に落ちどうやってチベット族に助けられるのかよく わかりませんでした。) チベット族のヒーロー「ガーサン」(邵兵 シャオ・ピン)が去って行った 愛する「雪」を追って馬を走らせるシーンは一番印象に残りました。 バックに流れるチベットの歌がとてもよかったです(歌は宗庸卓瑪)。 (でもこの後どうして雪やその兄たちが戻って来るのかよくわかりません)

ロードショーで偶然「セブン・イヤーズ・イン・チベット」が公開されるところ ですね。「チベット…」では中国政府・軍隊も協力して製作されているため、 チベット族の中国に対する感情の表現には神経を使っており、 「チベット族、漢族、蒙古族、満州族、…はひとつの家族だ」という ような表現もでてきます。独立援助を名目に侵略してきた大英帝国の 軍人(スコットランド・エディンバラ出身)に対して「なぜスコットランドは 独立しないのだ」と言い返すせりふもあります。

監督は舞台で、この映画は(それとも、一般に中国の映画は、といったのかも しれない)ハンカチなどを用意して見てくれ、悲しいシーン、うれしい シーン、どちらでもきっと役に立つだろうといっていました。そういう意味で 泣けるのは、英国軍のとらわれの身になった族長のわがまま娘(寧静)が 民族の歌を誇らかに歌い、そして自爆して死んでしまうところでしょう。

[1998年12月12日(土)、 現代中国映画上映会の会場で「紅河谷」のCDを購入しました。上で言及した チベットの歌ははいっていましたが、寧静の歌ははいっていませんでした。 残念!
また、同じ日に購入した1年前の「中國銀幕」誌によると、 第20回大衆電影百花賞の最優秀作品賞のひとつにに「紅河谷」が選ばれています。 また同賞の最優秀主演女優賞を同作品で寧静が受賞しています。また、下の 「贈りもの騒動」で農民リュウを演じたニウ・ベンが同賞の助演男優賞を とったそうです。]

[1999年4月17日(土)、 現代中国映画上映会の会場で「紅河谷」のビデオテープを購入しました。 後日、寧静の歌だけMDに録音するつもりですが、ビデオの音はあまり よくありませんでした。]
もうひとつの上映作品「歌手」(原題:歌手)は、「華やかな音楽業界に生きる 孤独な歌姫。北京を舞台に人気歌手の心の自立を描く青春映画」(ちらしより)です。 気持良く見ることができました。(字幕の不手際が不評のようでしたが) でも、この後どうなるのかが気になるところです。

12月7日
この日は3作品上映されましたがはじめのふたつ「贈りもの騒動」(原題: 夫唱妻和)と「チベットの紅い谷」を見ました。

「贈りもの騒動」は「中国の“寅さん”ともいうべき個性。飄々とした恐妻家 “阿満(アマン)”の人情喜劇の最新作」(ちらしより)です。 主人公の阿満(厳順開 イエン・シュンカイ)は真面目人間で賄賂も絶対 受け取らない、という設定なのです。ただし、その本人は銀行から融資を受けるために 貸付担当者に接待をしたりするなど、筋のとおっていないところもある、けっこう いい加減な人間で、その場しのぎになにかやるとそれが悪い方へ悪い方へと はまってしまい、とんでもない大嘘をつかなければならなくなるのですが、 もちろん最後はめでたしめでたしで、安心して見ていられます。 観客席からもしばしば笑い声がでていました。

このような企画は素晴らしいと思います。税金をはらっている甲斐が あります。ぜひ、続けてほしいと思います。12/12--14 はすでに他の 用がはいっていて見に行けないのが残念! 初日用の招待券がずいぶん 出回ったようで、かなりの人が招待券で見てました。次回はぼくも 逃さないようにしたいと思います。

(1999/06/05) 新聞記事によると、訪中している土屋埼玉県知事に対して、 第3回のさいたま中国映画祭の開催(2000年)の提案が中国側からあったようです。 知事は「持ち帰って検討する」と返事をしたそうですですので、期待しましょう。 下のリンクをたどって、埼玉県にぜひ開催するようお願いするのもいいかもしれません。
リンク
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