中国映画上映会
1998, 10/31--11/3, 文京区シビックホール
- 「瞳の向こう側」1997年
- 原題:黒眼睛、英語題:Colors for the Blind
監督:陳国星
主演:力華(リーホア)…陶虹
- 「戦争子午線」1991年
- 原題:戦争子午線、英語題:The Meridian of War
監督:馮小寧
主演:老兵…富大龍
- 「草原の覇者・ジンギスカン」1998年
- 原題:代天驕成吉思汗、英語題:Genghis Khan
監督:塞夫、麦麗絲
主演:ジンギスカン…們
- 「デビッド・ウーの約束のゴール」1997年
- 原題:我也有、
英語題:I Have Daddy, too (画面では My Daddy)
監督:黄蜀芹
主演:林天海…呉大維(デビッド・ウー)
- 「マカオの恋物語」1996年
- 原題:大辮子的誘惑(おさげの誘惑)、英語題:The Bewitching Braid
監督:蔡元元
主演:阿玲…寧静
- 「勝者」1996年
- 原題:贏家、英語題:Winner
監督:霍建起
主演:常平…邵兵、陸小揚…寧静、関大鵬…耿楽
- 10月31日
- オープニング・セレモニーと「瞳の向こう側」「戦争子午線」の上映を
見ました。「瞳の向こう側」は「太陽の少年」でペイペイを
演じた陶虹の主演作品です。彼女を写そうと
カメラをもって出かけました。あまりうまくとれていませんでした
が、載せておきます:
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[#8]。
いっしょに写っているのは、ジンギスカンを演じた
們さんと電影事業管理局の高さんです。
- 「瞳の向こう側」感想
- 盲目の少女リーホアの物語。リーホアを演じるタオ・ホンがとても
美人です。ストーリー自体はつまらないので、専ら彼女のいろいろな表情を
楽しみました。笑うと、とても可愛い。ただし彼女で一番好きなシーンは
「太陽の少年」でシャオチュンにシャワールームで水をかけられ
ふてくされたような生意気な顔付をするところです。そのときの眼の動きが
とてもセクシーでした。今回は盲人なので、そのへんが少し物足りませんでした。
なお、彼女の名前は「太陽の少年」では「陶紅」となっていますが、「陶虹」が
正しいのだそうです(
現代中国映画上映会の方の情報による)。
いろいろな所で「紅」で紹介されているので、気をつけましょう。
ここでも
以前は「紅」になっていましたが、今は「虹」になっています。
次は《美麗新世界》に主演の予定だそうです。
- 「戦争子午線」感想
- 昨年見た「チベットの紅い谷(紅河谷)」の監督が
以前とった戦争映画です。
突然月世界の景色から始まる戦争映画、というのもめずらしいかもしれません。
これは月からも見える唯一の建造物・万里の長城がこの映画の舞台となるので、
その導入のためなのです(ただこのときの画面があまりにもわびしい!)。
映画は抗日戦争中の話なのですが、ところどころ登場人物が現代と当時を
行き来する幻想的な場面がちりばめられています。また、全く意味のない指令に
従って登場人物たちが長城を西へ西へと移動して行きながら命を落していく、
という設定もなにやら不条理劇風です。
それにしても万里の長城ってすごいですね。どこまでもどこまでも
続いていて、しかもむちゃくちゃに傾斜のきついところがあるのですね。
よくこんな所で撮影したものだと感心します。
4年後には中国にいく予定なのでぜひ長城にいってみたいです(できれば、もっと
早く行ってみたい)。「紅河谷」もそうでしたが、スクリーンの上の素晴らしい
景色を見るだけでも十分価値があります。
また出演している子供たちがいい。主人公の老兵もいいけど、
ひょうひょうとした味わいの山炮が特にいいです。
ただ、日本兵の日本語はちょっと変でしたね。
それから、日本軍に攻撃されるシーン、特に最後の大爆発の前で、
現場の状況・位置関係がすごくわかりにくい。緊迫したシーンのはずなのだけど、
状況がつかめないのでただ一体どうなってるの?と呆然とするだけです。
どこからどういう風に弾が飛んでくるのか、もう少し納得のいくように
してほしかったです。(う〜む、戦争映画だと思って見るのがいけないの
かもしれませんね。)
この日は7時からゲストを招いてレセプションが開かれたそうです。
参加費さえ払えば誰でも出られたようですが、家に帰らなければならない
事情があって参加できませんでした。タオ・ホンにサインを貰いたかったな。
[Dec/14/1998] 本屋さんで何気なく雑誌を見ていたら陶虹さんの記事と写真が
載っていて、思わず購入してしまいました。「人民中国/People's CHINA」という
月刊誌の12月号です。
真ん中少し前のグラビア・ページに「いま輝いて」という4ページの記事があり、
そこで取り上げられています。それによると、彼女は元シンクロナイズドスイミングの
選手だったところを、姜文にスカウトされたのだそうです。写真も5葉あります
(上で言及した『美しい新世界』の写真も2葉あり)。
この雑誌の出版は北京ですが、神保町の東方書店が発行所ですので、
購入希望の方はそちらまで問い合わせて見て下さい。
- 11月3日
- 「マカオの恋物語」、「勝者」:
どちらも「太陽の少年」の寧静(ニン・チン)が主演。勝者のほうには同じく
「太陽の少年」でリーダーのイクーを演じた耿楽(コン・ラー)もでているようです。
解説を読むとどちらもあまり面白くなさそうですが、寧静がでるのでは、観ない訳に
いきません。今日、これから見に行きます。
それにしても、「太陽の少年」主役の夏雨(シア・ユイ)君は映画にでないのかな?
……という訳で、今帰って来た所です。今日の映画はどれもよかった!
ついでに現代中国映画上映会の会員にもなって来ました。
- 「勝者」感想
- 美男美女たちの恋の物語というのは、僕自身に全く無関係な世界なので、
それほど見たいとは思っていませんでしたが、主人公たちが4人で食事を
するあたりからぐんと面白くなりました。義足とも知らずに、ニン・チンが
シャオ・ピンの足をわざと踏むところだとか、15階までプロパンガスの
ボンベを上げてもらうところなど、引き込まれてしまいました。
映画の最初、ニン・チンがのっしのっし(失礼!)と歩いてくる所も、
彼女らしくてよかったです。
コン・ラーは「太陽の少年」のときに短くした髪がまた伸びていました。
ふられ役でしたので、あまり見せ場はありませんでした。
- 「マカオの恋物語」感想
- この映画のニン・チンはほんとに可愛い! しかもたくましい! 期待して
いなかった映画ですがとても楽しめました。相手役のポルトガル人も最初いやな
男で、なんでこんな男に引っかからなければいけないのか、とすごく腹が
立ちましたが、心を入れ換えて一所懸命働くようになったので、少し許して
やりました。
(でも、自分の妻を救うために、重病の義母に無理を頼むところはちょっと
許せない。ほんとに身勝手な男です。)
ともかくニン・チンがとてもいきいきしていて、素晴らしかったです。
「バタフライ・ラヴァーズ」(これも面白かった)の梁山泊と祝英台の話を
意識して作られてはいますが、ラストはハッピー・エンドでふたつの蝶の凧が空を舞う
シーンで終わります。
この映画は全編、中国語のせりふの字幕がでるので、なんと言っているのか
非常にわかりやすかったです。
1999年2月20日の上映会の会場でこの映画のサントラCDを
3,000円で販売していました。あと残りは1枚でした。
興味のある方は現代中国映画上映会に問い合わせて見て下さい。
ぼくは買わなかったのでニン・チンの歌がはいっているかどうかわかりません。
- 「デビッド・ウーの約束のゴール」感想
- 子供の白血病もので、これもあまり期待しないで見たのですが、
それでもぼろぼろに泣けてしまいました。主人公の少年に優しくしてくれた
となりのベッドの幼い少女が死んでしまったときなど、あちこちで鼻をグスグス
言わせる音が聞こえていました。外側はこわそうな、しかし内側はやさしい
婦長さん(馬暁晴--この作品で第17回中国金鶏賞の最優秀助演女優賞を受けています)
が、死んでいこうとする女の子をずっとだっこしているあたりから
ぼくもぼろぼろ涙を流してしまいました。それにしてもこの女の子・
小幺妹を演じた子は見事でした。もちろん
主人公の男の子もよかったし、看護婦も可愛くてよかった。
スポーツには興味がないので日本の事情をよくしらないのですが、
中国でサッカーはすごい人気なんですね。知りませんでした。それから
中国のチームが日本で試合をして負けて帰国したときのファンの冷たい
態度も面白かったです。これはドラマなので実際とは違うのでしょうが。
「約束のゴール」は平成10年11月28日埼玉会館大ホール(浦和)にて
『「難病の子供に夢を」チャリティ映画実行委員会』の主催で
最終上映が行われました。
結局「草原の覇者・ジンギスカン」のみ、見逃してしまいました。面白そう
だったので、残念……。
この翌月、第309回現代中国映画上映会会場で、ビデオを2本購入しました。
- 「離婚大戦」
- 「瞳の向こう側」の監督のコメディで、葛優と「約束のゴール」にでた
馬暁晴が別居中の夫婦を演じています。ハッピーエンドが予想されたので、
安心して楽しめました。こういう映画は好きです。馬暁晴ってチャーミングですね。
- 「侠路英豪」
- 「太陽の少年」を監督した姜文(チャン・ウェン)
主演の刑事もの。カーチェイスも見られます。
でも、特に印象に残る作品ではありませんでした。
リンク
ネットで「寧静」で検索すると、同志社大学今出川校地「寧静館」というのを
よく見掛けます。きっとニン・チンの写真が飾ってあるのでしょう。
(ンな、わけないか^^;)
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