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2002年
- 二十四の瞳
(2002/1/2、ビデオ録画):
小学校の時見て以来30数年見ていなくて、ず〜っと見たいと思い続けていた作品です。
といってもその時の記憶はただひたすら長くて何度か寝てしまったことと
「浜辺の歌」が何度も流れていたことだけだったんですけどね。
で、今回見直してビックリ!
「浜辺の歌」はたった2回しか使われてないじゃないですか……。記憶って
あいまいなものですね。何度も何度もバックに流れていたのは「アニー・ロリー」
「蛍の光」「仰げば尊し」「埴生の宿」などなどでした。
どれも好きな歌です。長男が通りかかって「仰げば〜」のことを、これ
どっかで聞いたことあるね、なんて言ってましたが、そういう時代になって
しまったんですね(^^; 台湾映画の卒業式といえばこれが歌われるんですけどね
(『熱帯魚』『冬冬の夏休み』)。
この映画も上と同じで、涙なしには見られない、いい映画です。
- バンジージャンプをする
(2002/2/4、DVD):
首の筋を寝違えて仕事を休んだので、しばらく前に購入していたDVDを観てみました。
韓国のDVDですが日本語字幕もついていたのでラッキーでした。
(邦題はDVDで使われていたものです。)
主人公が学生だった過去の話と、高校の教員をしている現代を描いている、
なかなか不思議なかんじの話です。まだ公開されていないのでストーリーは
内緒にしておきます。後半の思いがけない展開を期待して下さい(^^;。
冒頭その他で出てくるすごい景色は大きい画面でみたいです。昨年の
東京国際ファンタスティック映画祭で見逃したのが残念です。パンテオンで
観たかった!!!
山登りのシーンもすごいです。高所恐怖症なもので……。
感想ですが、前半の大学生の役ではちょっとふけすぎていて、純情な
若者の感じがしませんでしたし、後半、ある人物に「燃え上がる」ところでは、
真実みに欠ける気がして、あまり感情移入できませんでした。
それは×××を扱っているからではないです。特にそういう偏見はないですので。
終わり方もなっとくできないです。
- ボーイズ・ドント・クライ
(2002/2/23, DVD):
ストーリーは雑誌などの記事で知っていましたが、予想以上に後味が悪い映画でした。
DVD買わずに、レンタルで見ればよかった…。きっと2度と見ないと思う。悪い映画だ、
というのとは違うのですが……、主人公に全然、共感できなかったです。
主人公がバーで声をかける子持の女性と、ヒロインの女性の二人は、性格が良く、好きでした
(というか、ヒロインは最初、イマイチだったけど、話の進行にしたがって段々好きに
なった)。
- 夢は時をこえて -- 津田梅子が紡いだ絆
(2002/2/24, にいざ ほっとぷらざ):
まだアメリカが遠かった明治のはじめ、6歳で政府に派遣されて米国に留学した津田梅子と
彼女を助けた周囲のひとたちを追いかけたドキュメンタリー作品です。
見終わった時は、なんだこれ津田塾の同窓会が作った映画なのか…と思ってしまいましたが、
違うんですね。津田梅子の映画を作りたいと思った監督さん(藤原智子さん)が制作資金を求めて、
津田塾にアプローチしたということらしいです。
さて、10数年ののち帰国した女性たち3人(女性は5人いたが、内2名は、病気ですぐに帰国)
に対して、明治政府はなんの仕事も用意せず、
梅子たちは失望と苛立ちを覚えます。特に、年齢の関係で、他の人とはちがって大学での
勉強をすることができなかった津田梅子は数年後、再度米国に留学します。
その後津田塾の前身の英語学校を開くことになります。
その際の資金集めや後の関東大震災からの復興などに対しては、
一緒に留学した女性や、米国での女性のネットワークが大きな役割を果たすことになります。
映画の中では、メインの流れに加えて、おちゃめで元気な女性が何人も描かれます
(大学の中を勝手に探検して、開かない扉をむりやりこじあけて、津田梅子の
手紙を発見した女子学生たちだとか、戦争中のエピソードなど)。
ただひとつ物足りなかったのは、津田梅子自身の人柄がわかるようなエピソードが
少なかったことかな。彼女自身もけっこうおちゃめだったらしいのです。
映画上映のあと、藤原智子監督と松本侑壬子さんの対談がありました。それも面白かったですが、
質問の時間にある男性が監督の前作「ルイズ その旅立ち」の上映会はないだろうかと
聞いたのに対し、松本さんが、見たいのならぜひ自分で上映会を開きなさいよ、と
はっぱをかけたのが印象に残りました。気の毒に、男性は絶句してました(^^)。
- ぼくのバラ色の人生
(2002/3, ビデオ):
女の子になりたい男の子の話です。題名は「バラ色」ですが、楽しくて
バラ色なのは最初だけ。この男の子がとんでもないことをしでかして
しまったあとは、本人およびこの家族にとって一気に「ブルー」に
変わってしまいます(本人が悪いことをしてしまったのは
たしかなのですが……)。クラスメイトにはいじめられ、地域の住民からも、
ひどい仕打ちをうけて町を出て行かざるをえなくなってしまいます。
これからどうなるのかわからないまま映画は終わってしまい、
一体コメディだったのか、深刻な映画だったのか、よくわかりませんでした。
お母さん役の女優さんが、とってもチャーミングでした。
- ロード・オブ・ザ・リング
(2002/3, ワーナー・マイカル・シネマズ大井):
家には2セットも原作があるのに、実はまだ読み終わってません(^^;。
自分の使うパソコンには Beorn, Bilbo, Gandalf, Thorin なんて名前を付けてるんです。
あ、あと、ring っていうのも(笑)。
次の機械はやっぱり Frodo って付けるかな? ちなみにぼくの先生だった人の
娘さんの名前は Arwen です。
それはさておき、
映画の方はなにしろ三部作の第一話だからってこともあるのかもしれませんが、
ひたすら見せ場の連続ではあるものの、特にクライマックスというほどの
ものはなかったと思います。三時間もある映画ですが、登場人物に対する
思い入れや共感はそれほど深くならなかったです。でもすごくわかりやすい
映画だとは思いました。
- ビューティフル
(2002/3, シネスイッチ銀座):
いやぁ、実にひどい主人公なんですが、最後の方ではすっかりはまってしまいました。
クライマックスの盛り上がり方はなかなかすごいです。
ちょっと涙が出てしまいました。
子どもの頃からミス・アメリカになることを目指していた女性が主人公で、
ライバルを蹴落とすためなら、なんだってやる、というすごい性格!
だけどなかなかビューティ・コンテストで入賞しないんです。
そんな彼女を励まし、家庭的にはあまり幸せでない主人公をまるで
母親のようにあたたかく支えるおちびの同級生がいて、この人が
この映画の雰囲気をとても優しいものにしてくれています。とってもいいです、この人。
主人公のことなら、もう無条件で肯定してくれるんです。
ラスト近くで、彼女はコンテストの司会者に「自分の性格で好きなところはどこですか?」
と訊かれます。こういう質問にはどう答えるということをしっかり準備してきた彼女ですが、
このときの彼女はある事情のためもう昔の彼女ではなくなっているんです。
「私は自分のことが好きではありません……」という答えのなんと悲しいこと!
可哀想で可哀想でたまりませんでした。でも、このあと「だけど……」といって
言葉を続けるんです。そこからはぜひ映画を見て下さい。
2位の子もよかった! もちろんもう一人の主人公はいわずもがな。
(2002/9/2, レンタルDVD):以前劇場で観た物を、今度はレンタルDVDでみなおしました。
これは何度観ても面白い! ただ、主人公のしでかすことを平静な気持ちで
観ていられないひとにとってはかなりの部分、観ていて辛いものがあるかもしれません。
特典映像のメイキング・ビデオでは、監督のサリー・フィールドが俳優に演技を
付けているシーンが観られます。この人、さすがうまいですね。
- アメリ
(2002/3/19, シネ・ラ・セット):
とっても素敵な映画ですね。想像していた通りの映画でした。
アメリの役者さんがちょっと美人過ぎる気はしますけど。
- 恋ごころ
(2002/3/19, シャンテ・シネ):
この日は、フランス映画を続けてみました。こちらのほうが見ごたえがあります。
主人公の女性がとても魅力的です。ポスターの彼女より、スクリーンの
彼女のほうがずっといいです。
また、彼女の恋人が好きになる女子学生も、若いぶんだけ(笑)もっといいかも。
で、恋人がけっこうストイックで自分を抑えようとするんですが、
女性陣はけっこうやりたい放題っていうのも、さすがフランスですね。
まぁ男の方でもひとりやりたい放題の人がいましたが。
一番緊迫感のあったのはラスト近くの決闘シーンかな。心臓に悪かったです。
- 高崎映画祭
(2002/3/21)
GO、贅沢な骨、EUREKA
- ゴージャス
(2002/3/21, ビデオ):
バットを使ったアクションシーンやボクサーとの2度の闘いなど、見所が
いっぱいです。悪人が全然でて来ない、安心して観ていられるアクション映画って
めずらしいのでは? リッチー・レンはちょっと可哀相かな。
- 俺たちは天使じゃない
(2002/3/21, ビデオ):
ずっと昔(中高生の頃?)テレビで観た映画で、
最後のシーンだけぼんやり覚えていました。とても笑える面白い映画です。
でも、あとで色々問題がおきなかったのかなぁ、とすごく心配になってしまいました。
- カタクリ家の幸福
(2002/3, シネ・リーブル池袋):
馬鹿馬鹿しい映画だとは最初から思っていましたが、ミュージカルなんだから
もうちょっと見応えのあるシーンがあるとよかった。手抜き?
- 活きる
(2002/3, ル・シネマ):
葛優と鞏俐の演じる夫婦が色々不幸な目にあいながらも
生きていく……という筋を聞くと、え〜、またそういう話なの〜、と思うかも
知れませんが、この映画はひと味違うんです。この映画には悪人が出てこない! 例えば
最初の賭博でいやなヤツがでてきますが、主人公が借金を頼みに行くと、影絵芝居の道具を
くれるんです。で、それが後に主人公をさまざまな形で助けることになります。
また、子どもたちのことでは、いろいろ悲しい思いをするのですが、それも
誰かの悪意によるものではない…。というよりむしろ、よかれと思ってしたことが
裏目にでるという感じ。マントウの件でも。
つまり一種のファンタジーと言ってもいいかも。最近の「初恋の来た道」なんかにも
通じるところがありますね。そういうの好きです。
- 元始、女性は太陽であった・平塚らいてうの生涯
(2002/3/31, 岩波ホール):
ドキュメンタリー映画です。なんかすごいおばさんを想像していましたが、
らいてうって昔は若かったんですね(って、あたりまえですが)。
有名なあの「青鞜」(むむ、この字、ワープロがないと書けません……
ちょっと盲点ですね)から手を引く頃ぐらいまで、すごく見ていてわくわくしました。
その後も彼女は死ぬまでいろんな活動を続けます。そのがんばりには確かに敬服します。
だけど、彼女がいうところの「潜める天才」を彼女自身が顕わすことができたのか、
ということになると、この映画はあまり語ってくれませんでした。
- とらばいゆ
(2002/4/14, テアトル新宿):
『アベックモンマリ』と同じで、見ていてつまらないわけじゃないんだけど、
すごくおかしいわけでもないし、ちょっと印象が薄いです。姉妹の女流棋士の話です。
その妹役の市川実日子という人を今回初めて見ましたが、
すごく自然な感じで、魅力的でした。
- 嫁個有錢人/Marry A Rich Man(DVD)
- 鬼が来た!/鬼子来了
(2002/4/27, 新宿武蔵野館2):
初日の第1回目を見てきました(プレゼントと香川照之さんの舞台挨拶が目当て)。
待ちに待った公開です。
ストーリーは、ちょっと現実にはありえない荒唐無稽なかんじを受けました。
面白かったですけどね。村のセットがすごいですねぇ。
セットというより、本物っていう感じ。
もっと大きいスクリーンで見たかったですが、まぁ見れただけで喜ぶことにします。
来年高崎映画祭あたりでやってくれるとうれしいです。
「中国銀幕」1998年11月号や
「人民中国」1999年4月号
(表紙は主役の新人女優姜鴻波さん)に撮影の記事が載っています。
- Who Am I?
(2002/5/5, テレビ録画):
ジャッキー・チェンの映画はほんとにどれを観ても面白いです。
この映画もアクションの見所がいっぱいで楽しめました。
- 生きない
(2002/5/6, テレビ録画):
設定はすごく面白いし、まだ行ったことのない沖縄のいろいろな場所を見れて
よかったです。ただ、終わり方は、ちょっと暗いですね。途中に何度も出てくる
缶けりのシーンは、フィルターがかかった映像で不思議な雰囲気がよく出ていました。
後から考えると終わり方をなにか暗示していたのかなとも思います。
- 百分百感覺Feel 100%(DVD)
- キューティ・ブロンド
(2002/5/18, 池袋シネリーブル1):
これ、すごく面白い映画でした!! 絶対オススメですので、みなさん
早く観に行きましょう。何事にもポジティブなブロンド娘が、自分を振った
ボーイフレンドを取り戻すために猛勉強してハーバード・ロー・スクールに
はいるが……というコメディです。主人公の性格がとても共感できるので、
こちらも観ていてつい力がはいってしまいます。一緒に観た連れ合いなんか、
主人公と声をあわせて「Yes!!」なんて大きな声をだして、ぼくは
あせってしまいました(^^;。
最初意地悪な秀才女(元ボーイフレンドの新しい彼女)
の彼女に対する態度が変わっていく所も見所。
この人もとても魅力的です。他にもネールショップの女性、厳しい女性の教授、
……などなど魅力的なひとがいっぱいでてきます。
主人公の性格が前向きなのはもちろん一番のポイントですが、その彼女が
くじけそうになるのをいろんな人が支えてくれる……それが観ていてとても
うれしいです。
観終わったあとの爽快感がなんともいえません。繰り返しますが、オススメです。
http://www.foxjapan.com/movies/cutieblonde/
- アンディ・ラウ 戦火の絆 〜天若有情III〜
(2002/5/18, 文京区シビックセンター小ホール--現代中国映画上映会):
期待していたよりずっとよくできた映画でした。さすがジョニー・トー!
ウー・チェンリェンの演じる田舎娘がとてもよかったです。『初恋のきた道』
のチャン・ツーイーにまさるとも劣らない出来だと思います。それに比べ
アンディの役柄はそれほど共感を呼ぶものではなかったかも。
途中、牛がとっても可哀想な場面があって見ているのが辛かった(だから
余計にアンディの印象が悪くなった?)ところがありますが、映画の最後で
「動物虐待はしていません」とでていましたので、それを信じることにします。
- 風と共に去りぬ
(DVD):
中学生の時初めて見て以来、何度みたか忘れるぐらい見ていますが、最近
DVDが安くなったので、購入しました。
スカーレットってほんとにイヤな女なんだけど、この映画はなぜかメラニーの
立場で見てしまうので、そのイヤなところがイヤに見えてこないのがいいのかな……
などと思います。
- アリ ALI
(2002/6/7, ワーナー・マイカル・シネマズ・大井):
なんといっても試合の迫力がすごい!
こんな映画よく作ろうと思ったもんだと感心します。
また前半の人種差別を扱った部分も、それが間近な過去であるだけに、
なかなかインパクトが強いです。
- リトル・ヴォイス
(テレビ録画):
似たようなストーリーの別の映画と勘違いして録画しましたが、
とてもドキドキするいい映画でした。
主人公のLV(Little Voice)は愛する父親の死後、人との会話が苦手となり、
家に閉じこもって父の残した数々のレコードを聴くだけの暮らしをしているうちに、
レコードのジュディー・ガーランド、マリリン・モンロー、などとそっくりに歌うことが
できるようになります。
彼女の意思を無視して、どんどんデビューの話を進めてしまう周囲の大人たち……
そしてその期待に添おうと無理をする LV ……だけど、
死んだ父親の幻影なしではそのための力をも失ってしまいます。
かろうじて他の人の声で反発する LV。
このあたりとても痛ましいです。
一方、心を閉ざしだまりこくる娘を相手に
ひたすらしゃべりまくる母親の立場に自分の身を置いてこの映画を観ると
(そういう風にこの映画を観るのは多分ずれているのだろうけども)、
これがまた泣けるのです。旦那は死んじゃう、金もなく家に電話もひけない
生活が長く続く、娘は引きこもりになる、新しい男もなかなか見つからない、……。
だけど暗くなることなく、ひたすら明るく、しゃべりまくり、欲望に忠実に生きている
このおばさん、よくよく見ればすごくチャーミングです。
その騒がしい母親の友人は性格がよさそう。友達になりたいタイプです。
町の雰囲気もなかなかグッド。
http://www.asmik-ace.com/LittleVoice/
- フランダースの犬/吠える犬は噛まない
(2002/07, DVD):
韓国映画ですが、香港版のDVDで観ました。主人公の女の子がとっても
可愛くてよかったし、警備員のおじさんの「ボイラー・キム」の独演も
すごかったりしました。ただ男の方の主人公の情況がなんとも気の滅入るような設定で
まいりました。奥さんも可哀想だったし……
(そういえばこの奥さん『八月のクリスマス』見てましたね)。
最後は一応無事まとまったんですが、すっきりというわけではなし。
なにしろ犬たちがとっても悲惨な目にあいましたからね。
- サトラレ
(2002/07, テレビ録画):
そもそもの設定が無理があるし、サトラレに悟られてはいけないといいつつ、
受験場にたったひとりしか受験生がいないというバレバレなことしてたり
(普通、サクラの受験生で部屋を埋めるでしょ!)、見ていて納得のいかないところが
あってちょっと不満です。でもおばあちゃんの手術のエピソードはなかなか感動的。
八千草薫はいくつになってもステキです。
- フェリーニのアマルコルド
(2002/07, テレビ録画):
いろんなエピソードがありますが、巨大な船はなかなかインパクトがありました。
- 自転車泥棒
(2002/07, テレビ録画):
前からみたいな〜と思っていた映画でしたが、見てみると予想以上に辛い内容でした。
最後はほっとしましたけど……。
- ピンポン
(2002/08/01, テアトル新宿):
とっても楽しめる映画でした。主人公の性格についていけない人でも、
きっと気に入る人物がみつかります。ぼくの場合はスマイルもなかなかよかったし、
最初イヤなやつだと思ったアクマの印象がぐんぐんよくなっていきました
(登場人物の中で一番わかりやすい?)。
もちろん夏木マリもいい。「絹の靴下」なんか歌っているときも、けっこう
好きでLP買ったりしてますが、いい女になったなぁ、と感心します。
ペコとドラゴンの戦いはほんと見応えがありました。
- 風花
(2002/08, テレビ録画):
ちょっと退屈な映画でした。
メールのチェックをしながら見たりしたせいもあったのだと思いますが……。
キョンキョンでは清純すぎて、すさんだ女を演じるのは無理だと思う
(そんな風に描くつもりはなかったのかな?なら別にそれはそれでいいけど)。
- 軍隊をすてた国
(2002/08/07, 桶川市民ホール):
常備軍をなくしてしまった国・コスタリカの様子を描いたドキュメンタリー映画です。
ずいぶん話題になっているので上映会に行ってきました。
全然つまらないわけじゃないけど、ちょっと眠い映画でした(^^;。
最初から訳のわからない踊りは出てくるし。
プロデューサーの早乙女愛さんのお話の方が面白かったです(というか彼女の
解説がないと意味のわからないシーンがけっこうある)。
「早乙女愛」っていうから、てっきり『愛と誠』の早乙女愛さんかと思ってしまいました。
普通の市民・子どもを中心に撮影が行われており、生の資料をそのまま提示したような
雰囲気です。子どもたちが大砲のまわりに集まって「これが今の平和を作ってくれた」
としゃべったりするのもそのまま映していて、ちょっと意外な感じを受けました。
- プリティ・ウーマン
(2002/08, レンタルDVD):
ファンの方には申し訳ないのですが、リチャード・ギアは好きではないのです。で、
昔この映画を飛行機の中で観たときはあまり一生懸命に見なかったので、ジュリア・
ロバーツの魅力があまり印象に残りませんでした。今回見直して、やはりリチャード・
ギアの演じる男がいやな人間で、なんでこんな男にジュリア・ロバーツがほれなくては
いけないのか全然納得行かないのは相変わらずでしたが、やっぱりジュリア・ロバーツは
ステキでした。
(そもそも金持ちが主人公の映画って好きじゃないです。)
- あなたが寝てる間に
(2002/08, レンタルDVD):
サンドラ・ブロックってあまり好みではないけれど、この映画での彼女はなかなか
いいです。ただなんであの男(兄の方)を好きになるのかぜ〜んぜん、わかりません。
カミさんの趣味で選んだDVDです。
- 金魚のしずく
(2002/08/11, 新宿武蔵野館):
主人公の不良少女を演じるゼニー・クオックがとても可愛いです。
動いている彼女は写真よりずっといいです。
チャン・ツーイーに似てるかなとも思いましたが、
むしろセシリア・チャンのほうにもっと似てるかもしれません。
ともかく彼女を見ているだけでおじさんは幸せになれます(^^;。
映画は彼女の友だちの両親がなんだかよくわからない人たちだったせいもあって
あまりすっきりした話ではなく、やや眠いです。
- プリティ・ブライド
(2002/08, レンタルDVD):
無茶苦茶な題ですね。「プリティ・ウーマン」コンビの映画です。
リチャード・ギアは前のより少しましかもしれません。
ジュリア・ロバーツは生き生きしていてチャーミングです。
サンドバッグをパンチするのも似合ってます。
映画は……眠かったです。
- デンジャラス・ウーマン
(2002/08, レンタルDVD):
ジュリア・ロバーツは主役ではないんですね……。がっかり。
"Law & Order" という人気テレビドラマの話をふたつ繋げた映画で
それなりに面白かったのです。でもジュリア・ロバーツを目当ての人は
がっかりすると思います。気を付けましょう。
- 恋愛小説家
(2002/08, レンタルDVD):ジャック・ニコルソンはちょっと苦手なのですが
ヘレン・ハントが好きなので借りました。この映画でのジャック・ニコルソンは
それほどアクが強くなくて楽しく見ることができました。ヘレン・ハントは
子どもの病気などで生活に疲れている女性の役でしたので、チャーミングさでいえば
ちょっと点数が低かったです。
- モンタナの風に抱かれて
(2002/08, レンタルDVD):
景色も素晴らしいし、馬も好演(?)していてなかなかよかったです。
でもこの女の人がロバート・レッドフォードと親密になりそうになる話は
余計なんじゃないかと思いました。
- エネミー・ラインBehind Enemy Lines
(2002/8/26, PK852機内上映映画):
主人公の乗った偵察機がミサイルに追跡されるシーンはなかなか迫力がありました。
味方の衛星が主人公の様子をとらえるところは、サミー・チェンの「嫁個有錢人」を
思い出させます。でも敵がいかにも悪く描かれているっていうのは、なんか
古い映画を観ているようです。
- 大腕
(2002/8/29, DVD):西洋人の出てくる中国映画(これって中国映画じゃないのかな?)、
あまりいいものがないような気がするけど、これは面白く観ることができました。
グー・ヨウはいつも通り面白いし、
ロザムンド・クァンって目が大きくてチャーミングでよかったです。
でも、グー・ヨウが真相を知らされないまま葬儀の準備をどんどん拡大していくのは、
見ていてあまり気持ちのいいものではなかったです。
- 尋槍/The Missing Gun
(2002/8/29, DVD):
酔っ払って拳銃を紛失してしまった警官(姜文が演じる)が、拳銃を探す話。
寧静が出ているけれど、実のところ、あまり重要な役ではないのが残念(DVDのケースの
写真では寧静の方が姜文より大きく出ている!)。英語の題名から想像していたのとは
全く異なるどろ臭い田舎の映画でした。なるほど……これが中国の田舎の
ハードボイルド映画なんだ……。ただし映画自体は現代的で、テンポもいいし、
幻想的なシーンもあるし、現代的。町というのか村というのかわからないけれど、
日本人から観て、その様子がとってもエキゾチックです。
ザ・ミッシングガン(邦題)
(2002/9/21, 朝日ホール):大きいスクリーンで見直して、映画を観た満足感を
味わうことができました(これの前に観た『ザ・トリートメント』が
ひどかったせいもあるけれど)。
この映画って妙なユーモアがあるんですよね。妹夫婦の家にいったときの
やりとりだとか、怪しい男を自転車で追いかけるところだとか……。
会場でも随分笑い声が聞こえました。
寧静(ニン・チン)はさすがに若いときのぴちぴちした感じがなくなっていて残念。
痩せたせいでしょうか。でも過去のシーンのところではとっても魅力的です。
で、これから劇場公開される映画なのでネタばれになることはあまり書けないのですが、
姜文がホワイトハウス(!)を訪れて、出てきた寧静とことばを交わすときの
寧静のまるで久しぶりに会ったような態度ってちょっとおかしいんじゃないでしょうか。
だって姜文にとっては(そして観客にも)驚きの再会なのですが、
前の晩、会ってるんですよね(すみませんネタばれです)。
それから、足の悪い男が汽車の切符を買うところ……インチキではないでしょうか。
- 那時花開
(2002/9/4, DVD):
一人の少女と二人の若者の不思議な三角関係を描いた映画。少女を演じる
周迅がとらえどころのない可愛さがあります。
映画はもっぱら夏雨の方から描かれますが、時折もう一方の若者のナレーションも入ります。
エキストラのかわりに一部マネキン人形が使われたり、時間が交錯したり、
謎のカードの秘密は解き明かされなかったり、
最後周迅が天国へ行くのか地獄へ行くのかちゅうぶらりんに終わったり、
なかなか工夫をこらしています。
- オール・アバウト・マイ・マザー
(2002/9, レンタルビデオ):
たったひとりの家族である息子を事故でなくした女性が、
息子の父親を探すためかつて住んだ町に再び移り住み、いろいろな出会いと
別れがあるという話です。
悲しいことがいっぱい起こるのに、
出てくる女性(?)がみな個性的で魅力があり、見ていて幸せになれる映画です。
- メメント
(2002/9, レンタルDVD):
これは面白い! 最後では唖然呆然という感じでした。
先が見えないというか、むしろ過去が見えないというべきでしょうか、
観客が記憶をなくした主人公と一体化してしまうトリッキーな構造がすごいです。
映画は過去へ過去へとさかのぼっていきます
(ただ同じ所が繰り返される部分がけっこう長く感じて、
ちょっといじいじしてしまいました)。
こういう構成の映画といえば、韓国映画の『ペパーミント・キャンディー』
もありましたね。ただ『メメント』は「時間軸の分割」がめちゃくちゃ細かいのです。
小説では夢野久作が「瓶詰地獄」でこれをやっています。
もちろん「ドグラ・マグラ」も時間の感覚がなくなるようなすごい構造ですけどね。
ところで先日自宅のパソコンにデフラグをかけました。暇なので詳細情報を
表示させながら進行状況を見ていたんです。するとほとんどの箇所ではある程度の
かたまりで整理整頓をおこなっていたのですが、ある箇所で小さな四角を1個1個
処理しはじめました。しかも現在の配置を全部逆の順に並べていくんです。
おかげでものすごく時間がかかりました。一体なんのファイルを処理していたのか
すっごく気になります。フィルムの逆回転を連想したので、書いてみました。
- ライフショー
(2002/9/21, 朝日ホール):陶虹(タオ・ホン)さんも好きだけど、
こちらの陶紅(タオ・ホン)さんも魅力的な女優さんです。この映画ではじめてみました。
重慶で撮影されていて、街の様子、主人公たちの生活がとっても興味深く、
ドラマから離れてそのあたりだけでも観る価値があると思います。
河を越すためのロープウェイが何度も出てきて印象に残ります。
ストーリーはこちらをどうぞ。
陶紅の演じる主人公はすごく計算高い女性で、自分のことを慕う田舎の娘さえ利用して
辛い思いをさせるのですが、それでもなお観客を惹きつけるのは、やはり彼女に
漂っている寂しさとか孤独感のせいでしょう。
この監督の作品は『勝者』『歌手』『山の郵便配達』などを観ましたが、
この映画が一番心に残りました。
- ザ・トリートメント
(2002/9/21, 朝日ホール):大好きなチャン・ウェンリーの映画なのです。
でも実のところ彼女の主役の映画って傑作とはいいにくいものしかないような…。
この作品も、ちょっと期待してしまったのですが、あまり楽しめない映画でした。
ストーリーはこちらをどうぞ。
問題はレオン・カーファイ演ずる主人公がすごく独善的でしかも暴力的であること…。
自分のメンツのために人前で子どもを叩くし、しかもあとでそれを
上司のせいにして反省のかけらもない…。すぐに激昂して部屋のものは壊すし、
酒を飲んでも突然グラスを机に叩きつける。子どもは自分のものだと思い込んでいて、
それが愛だと勘違いしている。
馬鹿な行為をとらないとストーリーが面白く(?)ならないということなのかもしれないけれど
もっと普通にまじめに考えてもいいテーマだったのではないかと残念です。
おじいさんも自分の引き起こした事件なのに、北京に帰っちゃうし。
あと、本来ほとんどの会話が英語だったはずなのに、中国上映用(?)の中国語吹き替えに
なっていて、すごく不自然でした。どうせ字幕がつくのだからオリジナル版
(というのは作ってないのでしょうか)が観たかったです。
- 白い船
(2002/9/27, 松江・サティ東宝):出張最後の晩は、せっかく松江に来たので記念に
『白い船』を見に行きました。主人公の女性が松江市内に住んでいるので、見たばかりの
町の中が映画でも出てきて面白かったです。簡単な予備知識があったので、
海に面した小さな小学校の生徒達と沖を通るフェリーの人たちとの交流の話だと思っていて、
あまり期待していなかったのですが、実は家族や漁村の住民たちの心の結びつきのほうが
メインに描かれていて、ラスト近く、
港に近づいてきたフェリーを迎える多くの漁船に向かって主人公達が手を振るシーンは
感動的でした。
- ごめん
(2002/10/12, テアトル新宿):
小6の男の子が中2の女の子に恋をする話です。
「太陽の少年」の前半部分をぐっと低年齢化したような雰囲気かな(「ごめん」が好きになった人はぜひ「太陽の少年」も見て下さい!)。
とってもおかしい映画で、いっぱい笑えます。
主人公に片想いの女の子が傷の手当をしてくれるところなんか爆笑もの
(突き飛ばすところも)。
お客さんが少なかったのが残念……初日の土曜日なのに。
数学の森毅もへんな雰囲気でGood。
女の子の住む京都もとっても素敵にとれてました。
来年京都に行ったら上賀茂神社にいってみようと思っています。
ただ、男の子たちの大阪弁が少し聞きとりにくかったです。でもそれは
ぼくの耳が遠くなっただけかも知れませんけど。
劇場で偕成社文庫版の原作を買ったので読んでいますが、こちらもまた面白いです。
(10/14)
で、読み終わったんですが、原作には自転車のエピソードが(橋まで駆け下りる話も、
大阪から京都までこいでいく話も)ないんですね。やっぱり少年の恋には、
自転車が必須のアイテム。そして相手は年上の女性。もろにそのパターンで、
よかったぁ〜。
- 菊花茶/ラブストーリー・バイ・ティー
(2002/10/12, シビックセンター):現代中国映画上映会で、先日の中国映画祭で
見逃した「菊花茶」を見てきました。
中国の西のほうのすっごく寒そうな場所を舞台にした映画で、景色が素晴らしいです。
鉄道で働く男と心臓の先天的な病気を持つ女性の恋と結婚を描いた作品です。
別に死ぬのを覚悟してまで極端に激しいセックスをしなくてもいいと思うんですけど……。
全く我慢するか、極端に頑張るかの二つだけじゃないですよね。
- 見鬼/The Eye
(2002/10/19, 香港版DVD):
幼い頃視力を失った女性が角膜の移植手術を受けた後、幽霊を見るようになる……
という話で前半かなり怖いです。角膜提供者のことを調べはじめてからは
(特に白黒の回想シーンあたりから)、ぐんと痛々しく切ない話になっていき、
さらにクライマックスにはとんでもないことが起こってしまいます。
ホラー映画として見ない方がいいかも。
なお、この映画はサミー・チェンの
「我左眼見到鬼 My Left Eye Sees Ghosts」
を見る準備として購入しました。
- 我左眼見到鬼/My Left Eye Sees Ghosts
(2002/10/19, 香港版DVD):
>>
「サミー・チェンの映画」
- 僕、バカじゃない
(2002/10/26, 東京国際映画祭・渋谷ジョイシネマ):
今回の東京国際映画祭は都合で、
この日の3本だけなのですが、最初にみたこのシンガポール映画、最高に面白かったです。
『フォエバー・フィーバー』も面白かったけど、それに優るとも劣らない、よくできた映画。
ぜひ一般公開してほしいです。
子どもたちがあまりにも可哀想な場面はあるけれど、最後にはハッピーエンドなので
安心して見て下さい。
登場人物の中では、メインの太った男の子のお母さんのキャラクターがすごい。
雪だるまみたいで首の見えないすごい体型で、シンガポールなまりの英語を
しゃべりまくります。家を完全に自分の支配下に置いているところは、
なんか身近にいる某人物を連想させます。
当然、男の子は母親のいいなり。仲間にもあきれあれるその彼が、
成長していく姿は、思わず笑ってしまうものの、なんとも感動的。泣けます。
ラストのしめくくりもお見事!大笑いでした。
- この翼で飛べたら
(2002/10/26, 東京国際映画祭・渋谷ジョイシネマ):
なんか嫌な奴がいっぱい出てきて、悲惨な映画でした。女として生まれたけれど、
男として生きようとする主人公。その秘密に気づいた医者が彼女にしつこく迫ります。
こいつがすごい変態で、見ていて気持ちが悪くなります。そんな男に電話で呼び出されて、
何度も出かけていくというのがそもそもわかりません。ある意味、自業自得?
近所の住民も最低な人間ばかり。ほんと、暗くなる映画でした。
- シーディンの夏
(2002/10/26, 東京国際映画祭・シアター・コクーン):
シーディンという台北近くの町を舞台にしたひと夏の青春物語。
特になにかが起こるというわけではなく、淡々と映画が進むので、
眠くなってしまいます。唯一のドラマチックな画面はエンドクレジットの後の、
不思議なお祭りの様子だけかも。上映時間が1時間と短かったので助かりました。
- 天国から来たチャンピオン
(2002/11/1, DVD):
『星願』の元になった映画だということなので前から見たいと思っていました。
天使(?)の手違いで、間違って死んでしまったフットボール選手が、
別の人(死んだばかり)の体を借りて地上に戻る……というストーリー。
で、見てみると、確かによく似たところがいっぱいです。でも、全体の
印象は全くちがう映画でした。もろにそっくりではなくて、安心しました。
どちらを先に観ても、両方の映画を楽しむことができます。
ただ、ストーリーの都合上、いくつかの「死」が出てくるのですが、それらが
主人公に都合のいいようにしか扱われていなくてちょっとひっかかるものを
感じました。でも、面白い映画でした。連休に見た5枚のDVDの中で
一番良かったです。
- (ハル)
(2002/11/2, DVD):
以前もレンタルビデオで見たのですが、DVDになっていたので買ってしまいました。
なにしろ字が多い映画なので、うちの小さいテレビではちょっと読みづらいときもあります。
主人公ふたりがくら〜いのを、ローズの明るさが救っています。この子、可愛いですね。
とにかく、見ていてとてもロマンチックな気持ちになれるいい映画です。
- ジェニーの肖像
(2002/11/2, DVD):
昔、中学生の頃(?)NHKの教育テレビでやっていたのを観たのがず〜っと頭に残っていて、
その後ハヤカワ文庫版の原作も買って読みました。
時をへだてて愛しあう男女の話です。
この手の話は大好きなのです。
今回DVDを入手できてとても嬉しいです。
ほとんど白黒ですが、クライマックスで突如色が使われ
(このシーンはちょっとびっくり!)、
ラストは総天然色という不思議な構成も面白いです。
最近、昔の映画もどんどんDVDになって安く買えるようになり、うれしいです。
この映画を観ていて、あまり関連はないのだけれど『ブリガドーン』
という映画を昔テレビで観たのを思い出し、ついアマゾンに注文してしまいました。
- 幽霊人間
(2002/11/2, DVD):
昨年の夏香港でヒットしたホラー映画です。スー・チーが
左眼で幽霊が見える女性を演じています。サミーの『我左眼見到鬼』は
『見鬼』じゃなくてこっちの映画のパロディだったんですね……。
すごいホラーを期待したのですが、中身はかなりコミカル。
主人公の男性はちょっと「にしきのあきら」に似てます。
地下鉄に怖い幽霊が乗っているところがあるはずだったのですが、
見逃したのか、気が付きませんでした。
母親が亡霊にとりつかれる男の子のはなしなどが
どうメインのストーリーにからんでいるのかなど、よく把握できなかった箇所がいっぱい。
一番ぎくっとしたのは、女性が憑依されて自分のあしを傷つけるシーンかな。
- 幽霊人間II/鬼味人間
(2002/11/3, DVD):
主人公は『幽霊人間』と同じイーソン・チャン。
怪しいマンションに引っ越してきた新婚夫婦の話で、Iとは内容的に無関係。
『幽霊人間』よりは怖いかも知れないけれど、すごいホラーを期待するとがっかりかも。
おまけにネタのひとつが『幽霊人間』と似ているので観客にすぐわかってしまいます。
でもこれはホラーじゃなくて別のジャンルの作品なのです。
ラストはなかなか感動すると思います。
主人公をしたう若い女性がとてもいいです。
このDVDは、『幽霊人間』とセットで売ってました。おまけに団扇(写真)が付いてます。
団扇にうつっているのが妻。こんな風になっちゃうんです。
この団扇を動かすと眼が白目になったり、口が開いたりします。
- ブリガドーン
(2002/11/8, DVD):
スコットランドのハイランドにある、
100年に一度、一日だけ姿を現し
そのあとまた霧の底へ姿を消してしまう不思議な村ブリガドーン。
村人たちは一日活動した後は100年間眠り続けるのです。
そういうなかなかロマンチックな設定の中で描かれる
アメリカ人と村の女性の恋愛物語ですが、ミュージカルですので、ちょっと退屈
(すいません、歌や踊りにはあまり関心がないのです……)。
でも "I'll Go Home With Bonnie Jean" は何度か聴いたことのある曲でした。
テーマ曲の「ブリ〜ガドゥ〜〜ン、……」というのも昔テレビで観たときの記憶が
残っていました。
この映画で魅力的なのはやっぱり霧深い山の中のようすです。
昼間の明るい村とか村人のようすは、当たり前ですが、普通の日常生活。
それほど面白いわけでもなんでもない。
でも霧がたちこめただけで、不思議な世界へ誘われる気持ちがします。
先日見た「ジェニーの肖像」とか「心の旅路」の出だしとかも……。
さて、この村と外をつなぐのが一本の橋(下左)。これが実にいい橋なんです。
昔スコットランドを旅したとき、これに似た橋を渡り、まるでジェットコースターに
乗ったような面白さを感じたので車を停めて写真をとりました(下右)。
映画の橋よりきれいだけど、全体の形はよくにてるでしょ?
- 流星
(2002/11/9, 録画ビデオ):
レスリー・チャンの映画。チャップリンの『キッド』のリメイクだというので、
なんかな〜、という印象で今まで見てませんでした。
現代的感覚からいうと、やはりレスリーは子どもの安全に関して無関心すぎると思う。
それに、レスリー本人は自分の選択した生き方をしているので、緊迫感もない。
だけど、子役が写真よりずっと可愛くて、自分の子どもの幼い頃を思い出してしまいました
(親バカ)。
- 私にも妻がいたらいいのに
(2002/12/8, 埼玉会館小ホール):「彩の国さいたま韓国映画祭」2日目の最初の映画です。
入場無料でしたのでかなり多くの客が入りました。
結婚したい!と願う銀行員を演じるのが「ペパーミント・キャンディ」の男で、
その彼を好きなのに振り向いて貰えない塾講師を「接続/ザ・コンタクト」
の可愛い女性が演じています。
一見メガネをかけた平凡な女性だけどメガネをとると可愛い……という設定なのです。
で、全体的になんか退屈な映画でした。
男と昔の同級生だった女性との話は全部カットしてほしかったです。
なんか後味も悪くなった気がします。
- 達磨よ、遊ぼう
(2002/12/8, 埼玉会館小ホール):「彩の国さいたま韓国映画祭」2日目の2本目です。
せっかく浦和まで来たので1本だけではもったいないと思い(みみっちい!)、
これも観ることにしました。映画祭のちらしで読んでいたせいもありますが、
とくに意外性もない映画でした。というか、ヤクザが出てくるコメディが
本質的に好きじゃないのです。まあ、それは観る前からわかっていたことですが。