10/20 は、実数や自然数に関する基礎的事項の復習および、距離空間の点列の収束について学びました。
●上界・下界、有界性、最大値、上限・下限の定義の確認
小テスト:
数直線の部分集合{ 1/n | n∈
N}を A とかくことにする。次の問に答えよ。
- A は上に有界であるか。A は下に有界であるか。
- もしあれば、sup A (A の上限)と inf A (A の下限)を求めよ。
- もしあれば、max A (A の最大値)と min A (A の最小値)を求めよ。
●点列の収束
距離空間 (X, d) の点列{xn}と点 x を考える。
点列 {xn} が x に収束する <=> 数列 { d(xn,x) } が 0 に収束する
問:R2 の点列 { (1/n, 1/n) } が (0,0) に収束するかどうか、
以下のおのおのの距離関数のもとで調べよ。
- d(x, y) = ((x1-y1)2 +
(x2-y2)2)1/2
- d'(x, y) = |x1-y1| + |x2-y2|
- d"(x, y) = max{ |x1-y1|, |x2-y2| }
- dD(x, y) = 1 (x≠yのとき)、dD(x, y) = 0 (x=yのとき)
問:距離空間 (X, d) の点列{xn}に対し、xn→x かつ xn→x'
ならば、x=x' であることを示せ。