[2005年度数学要論II] [#1. 距離空間] [#2. 実数の性質・自然数の性質]

#3. 実数の性質・自然数の性質、距離空間の点列

10/20 は、実数や自然数に関する基礎的事項の復習および、距離空間の点列の収束について学びました。

上界・下界、有界性、最大値、上限・下限の定義の確認

小テスト:

数直線の部分集合{ 1/n | n∈N}を A とかくことにする。次の問に答えよ。
  1. A は上に有界であるか。A は下に有界であるか。
  2. もしあれば、sup A (A の上限)と inf A (A の下限)を求めよ。
  3. もしあれば、max A (A の最大値)と min A (A の最小値)を求めよ。


点列の収束

距離空間 (X, d) の点列{xn}と点 x を考える。
点列 {xn} が x に収束する <=> 数列 { d(xn,x) } が 0 に収束する

問:R2 の点列 { (1/n, 1/n) } が (0,0) に収束するかどうか、 以下のおのおのの距離関数のもとで調べよ。

問:距離空間 (X, d) の点列{xn}に対し、xn→x かつ xn→x' ならば、x=x' であることを示せ。