ホテル カリフォルニア

--私戯曲 県立厚木高校物語--


神奈川県の 厚木高校が舞台の、1977年4月からの3年間を中心にした青春ドラマ。 登場人物の横山健一(有馬自由)は横内謙介、岡本宣也(岡森諦)は岡森諦、 宮路太郎(六角精児)は六角精児をモデルとしている。また茅野イサムは7役、 伴美奈子6役で奮闘している。演劇部の近藤先輩を横内謙介が演じている。

特にこった筋立てはないが、さまざまなエピソードや劇中劇をちりばめ、 飽きない構成になっている。終り近く、シュウコウ(田中信也)の自殺 など悲しいエピソードもあるものの、それすらもふくめて始めから終りまで 幸せな気持で見る事ができた。(ギターを返しにきたシュウコウの にこにこした顔には、胸をうつものがあった。隣に座っていた うちのカミさんはずいぶん泣いていたようだ。)ぼくはどうもこの手の 「昔の青春時代を回顧する」タイプの話に弱いようだ。そういう年に なったのだろう。同様な人がいたら、 映画の「太陽の少年」をお勧めする。

三木さつき演じるハッパはとても可愛かった。彼女の演技はとても自然で 素晴らしい。「パッパラパー」な女の子をやるときも、今回のような 普通の女の子を演じるときも、生き生きしていて、まるで地でやっている ように見える。


この芝居でもでてくる横内謙介の高校時代の作品「山椒魚だぞ!」が、今回、 「私版」として公演会場で売られている。六角や横内の後記も付いているので、 ファンなら、1500円を惜しまず購入した方がよい。

「ホテル・カリフォルニア」の戯曲が 「テアトロ」1998年2月号(通巻665号)に掲載されている。(この号巻頭の モノクログラビアの部分が乱丁になっているので、びっくりしないこと。)
有馬自由と横内謙介って、たしかによく似ている気がする。また、公演パンフ で岡森が書いているが、横内はポール・マッカートニーに似ている。 「近藤先輩」という役名で思い付いたが、横内は近藤正臣にも似ていると 思う。
それにしても、この日の休憩時間のロビーのたばこの煙は すごかった。トイレにいくために通っただけで服に匂いがしみこんで しまった! 芝居を好きな人にはタバコを好きな人が多いのであろうか。
我が家は「曲り角の悲劇」を見損なったのだが、これを「横内謙介の 最高作」だという人が数人あった。是非再演して欲しい(NHKの放送の 録画はみましたが、やはりナマで見たいです)。再演といえば、 1年前の「三好家の引越し」は平成10年の8月〜10月、各地のこども劇場、おやこ 劇場、その他で上演されるはず。東松山でも上演される予定なので、見たい人は 「東松山おやこ劇場」に連絡を! Tel は 0493-24-9490。



[1999/10/4] 昨日、新宿のシアターサンモールでの再演を見て来ました。 はじめての劇場でしたが、きれいですね。 満員で補助席も使っていました。前から2列目で観ることができ満足しています。 また戯曲集(ホテル・カリフォルニアなど)も購入しました。 客層としては中年女性が多かったのが目立ちました。 ロビーに高齢の男性が立っておられたので、一体誰だろうと思っていましたが、 横内謙介さんのお父さんでした。今回は制作にも名を連ねておられます。
ところで、この「ホテル・カリフォルニア」がテレビで放映されるようです。 日本テレビで 1999年10月27日(水)の深夜2:15〜の予定だそうです。 ファンはのがさないようにしましょう。

ところで、この芝居には高校演劇がでて来るのですが、昔同じゼミだったK島氏 (ラヴソングのページに登場するK島氏と同一人物)のお嬢さんのKZ代ちゃんが都立白鴎高校の演劇部に所属していて、 先日(1999/07/31〜08/02)山形で開かれた全国大会で、 みごと最優秀賞を受賞したそうです。 結構彼女の出番もあったらしく、K島氏も、ほんとにうれしそうに話していました。

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